北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2201】Galilee Galilaa Golan Heights Winery "Yarden" Pinot Gris 2019

 
ヤルデン ピノグリ 2019 ゴラン ハイツ ワイナリー
 
このワインは、いつも世話になっているイスラエルの「ゴランハイツワイナリー」が作っているピノ・グリ。ここのワインはお買い得が多いのだけど、ピノ・グリは初対面。いいワインであって欲しいのだけど、シャルドネの名手がピノ・グリの名手とは限らないから油断ならない。
 
まず見た目。レモン色の、透明度の高い色。香りはスモーキー&台所洗剤。イタリア産のピノ・グリージョと比較すると、もうとにかくスモークが凄い。このワイン、燻したんじゃないかと思ってしまうほど。
 
で、味のほうは最高に酸っぱい。とにかく酸がしっかりしている。ここはフランス産のピノ・グリよりもイタリア産のピノ・グリージョ然としている。そして好きだ。口当たりにテラテラとしたところがあって、ただ酸っぱいだけでなくボリューミー。このボリューミーな感覚が、酸が弱いとワインを空洞感のある仕上がりにしてしまうのだけど、レモネードのごとき酸っぱさでボリューム感が空洞感に繋がらないよう工夫されている。飲み進めると、このレモネードのごとき酸っぱさに潤いが伴ってくる:この潤い感は、酸っぱさだけでも、ボリューミーな感覚だけでもだめで、両方が調和した時に現れてくることが多いので、この時点でピノ・グリ(やピノ・グリージョ)としてひとつの合格ラインをこえていると思う。いや、感心しました。美味いです。