北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2213】Querciabella Mongrana 2016

 
クエリチャベッラ モングラーナ 2016
 
このワインは、トスカーナで良いキアンティ・クラシコを作っているクエリチャベッラの品、その最も安い部類のもの。品種などは調べていないけれども、たぶんスーパータスカン系かキアンティクラシコ系でしょう。
 
まず見た目。少し赤茶色がかった、まずまず標準的な赤ワイン色をしている。香りは、初手から埃や煙突を連想する香りが優勢、少し杉っぽさもあるかもしれない。ということは、こいつはカベルネソーヴィニヨン主体のワインってことだろうか。
 
で、口に運んでみると煙突風味がふわーっと来て、そこからじゅくじゅく果実系の味が来た。ということは、このワインはカベルネソーヴィニヨン+サンジョベーゼみたいなつくりじゃないか? ウェブサイトで調べたところ、実態はカベルネソーヴィニヨン25%メルロー25%サンジョベーゼ50%とのこと。いわゆる安物スーパータスカンってやつだ。しかし安物とはいえ、このカベルネ+サンジョベーゼ系の飲みやすさはどうだ。フランスとイタリアのキメラのようなワインと謗る人もいるかもだけど、カベルネの落ち着いた風味とサンジョベーゼの果実&イタリア味がうまいこと調和していてすこぶる美味い。飲み進めるにつれ、サンジョベーゼの果実味が輝き、森の下草みたいな風味も。これは嫌いにはなれないなあ、というよりお買い得ではないか。いいワインを知った。
 
※二日目。果実味がもっとジャムっぽく変化し、なにやら包容力のある、まろやかなワインになった。酸味が増したら痩せる、ではなくむしろ豊かになると。とてもいいじやないか。スーパータスカン、見直そうかな。