【缶入ワイン】 ブレッド＆バター / ピノ ノワール [NV]
今回は、出張の晩にリカーズハセガワで見かけた、面白い缶ワインを。これは、初心者用のシャルドネとピノ・ノワールをつくっているブレッドアンドバターがつくっている、なんと、缶入りのピノ・ノワール。カリピノとはいえ、ピノ・ノワールを缶入りで出すとはどういう了見なのか。いやしかし、見つけてしまった以上、これを試さないわけにはいかないと思いトライしてみた。
まず色。ん？ こんなに明るかったっけ？ ともすれば、ボジョレー系と思いたくなるような明るく鮮やかな色合いにみえる。香りは、あまくてバニラでチョコで果実な、なんというかカリピノ王道って香りが缶なのににおってくる。グラスに注いだら鼻が飽和しちゃうんじゃないだろうか。
口に運ぶと、甘酸っぱくてとにかく飲みやすい。ブレッドアンドバターのピノ・ノワールらしさ全開。これはらしいぞ！ いいんじゃないだろうか。ただ、飲み進めるにつれてチョコやバニラのニュアンスが強まって、次第にくどくなってくる。この缶は250mlだけど、それでもくどさが目立ってくるほど。よほど念入りにピノ・ノワールを弄り回していないとこうはならないんじゃないか。まーでもブレッドアンドバターだし。ブレッドアンドバターだから許される商品、という気がする。気軽に外で飲めるカリピノとしては便利な選択肢、ただしブルゴーニュのピノ・ノワールと同質のものは期待してはいけない。
