北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2433】イケダワイナリー ルージュ (N.V.)

 
イケダワイナリー ヴァン ルージュ 現行
 
今日、ご相伴にあずかったのは日本産のワイン、イケダワイナリーのルージュ。このワインはマスカットベリーA主体だそうで、あまり得意ではない。でもまずは飲んでみよう、日本産だし。

まず見た目。あまり濃くなくて、ちょっと赤茶色がかった、それでいて蛍光色がほんのり混じっているような不思議な色をしている。香りは濃厚、甘いお菓子やキャンディのような香りに少し革みたいな香りも混じり、実はボジョレービラージュに近い香りかも。でも、なかなかおいしそうだ。
 
口に運んでみると、いきなりコーヒー系のコクがあり、なかなか濃い口で驚いた。香りと色から、軽妙なワインだと思っていたからだ。そのコーヒーみたいな味のあとから、キャンディのような甘ったるい香りを伴った酸味が結構しっかり続く。タンニンは並みのピノ・ノワールよりもしっかりしていて、赤ワインを飲み慣れていない人が飲むなら渋いと感じるかもしれない水準。国際的なワインでいえばこれに近いのは何だろう……と思案しながら過去ログを見ていると、アルファ・ゼータの作っているコルヴィーナの赤ワインが連想された。ということは、コルヴィーナをメインに据えるヴァルポリチェッラが競争相手? でもヴァルポリチェッラの世界は広く、それこそアマローネみたいな大柄なワインもあるので、比喩としては不適当、じゃあ、なんと言えばいいのやらではある。
 
※翌日も様子はほとんど変わらず。安定したアウトプットだ。コクがありながらするする飲める感じが続く。