北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2454】Montigoli Amarone della Valpolicella 2018

 
カンティーナ ヴァルポリチェッラ ネグラール アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ モンティゴーリ 2018
 
この品は、モンティゴーリというたまに見かける格安アマローネのメーカーのアマローネ。基本、アマローネのエントリーモデルって3000円中盤~4000円なんだけど、例外的にこいつは3000円を切っている。ちょっとつくりは粗いけど、ちゃんとアマローネらしさはあったと記憶しているので、楽天で見かけたこいつに再挑戦。
 
当然ながら、ワインの見た目は濃くてどす黒い。グラスを揺らすと鉄っぽさを連想させる、つよい果実の香りがドカドカと。チョコレートの香りなどもあるのだけど、こいつは鉄&果実というかえらく雄々しい第一印象で始まったぞ。あんこのような和っぽい甘い香りもあるかもしれない。
 
口に運ぶと強烈な果実味が、まさに鉄っぽさを帯びた感じでぐわーんと殴りかかってくる。果実味がずっと後々まで残って、アルコールの強さもあってかブランデーを連想させるところも。先日、三択ブラインドテイスティングで登場したシャトー・ラネッサンと比較すると、こちらのほうが風味のスカラー量が全体的に強く、ツヨツヨ。後味となって長い余韻をもたらす果実味も良い。そのかわりきめの細かさ、舌ざわりの良さはまったくかなわず、そこは値段に正直ではある。
 
※二日目も、雄々しく鉄っぽさのある展開が続き、飲みごたえ十分、後味も長居。ただ、この日も繊細なあやは欠いている。逆に言うと、繊細でなくても構わない人には良い選択肢だと思う。パワフルなワイン=スケールのでかいワインではない、という問題点は残る。たとえばずっと軽量であるはずのブルゴーニュ一級やシャンパーニュがこれをスケールで凌駕するさまは、大男を拳法家が打ち負かしてしまうようだ。