北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2480】Louis Armand Champagne Brut (N.V.)

 

 
今日は家族総出で夏の暑いなかで活動。しかもちょっとした慶事もあったので泡を準備した。これはシャンパン詰め合わせセットに入っていた品ながら、結構うまかった記憶のあるボトル。楽しみにいただこう。
 
少しオレンジ色がかった、ピノ系品種の介在を連想させる色合い。麦わら色、というにはオレンジの度合いが強いようにみえる。香りは、メレンゲ系・菓子パン系のあまーい香りに、少し薔薇っぽい生意気な香り、それか柑橘に接近するような香りがあり、まあ期待どおり。泡はこもこもと水面にたっぷりと上がってきて、その点でもバッチリだ。
 
口に運ぶと、一瞬、甘いかなと思いきや、八朔や夏みかんを連想させる、少しの苦みと適度な甘味のある、さっぱり感のあるフルーツが来た。暑い日にこれはたまりませんなあ。それでいてシャンパンに期待される苦みや酸味もある。酸味はかなり強いけれども粗い酸味で、ごわっとしている感がある。でも価格帯からいっても用途からいっても、今日はこれで十分(「絹のようなシャンパン」はないものねだりというものだ)。苦みと泡立ちはビールに通じるのどごしをも成立させていて、夏の日本で飲むには十分。前回どんなコメントをしていたのか2021年の記録をたぐりよせてみると、やはり似たような所感を持っていた様子。比較的ローコストなシャンパンに期待される仕事をきっちりしてくれるメーカーで今回も好感。