ルイ・アルマン シャンパーニュ トラディション
次第に春めいてくると、泡が欲しくなってくるわけで、今日は運動で気持ち良く汗をかいた後に泡をやってみることにした。これは、ヴェリタスさんのお買い得シャンパンセットに時々入っている品で、かなり前に入手してそのままになっていたボトル。
まず見た目をチェック。細かな泡がぷくぷくとたちのぼり、ちょっとオレンジ色がかっていて、これはこれで美しい。レストランで見たエマニュエル・ブロシェのシャンパンに比べれば芋だけど、いやいや、自宅ではこれでいいんですよ。香りは……ちゃんと鼻が検知してくれた! 花畑みたいな泡らしい香りに加え、パンのようなイースト系の香りがしっかり感じられる。これはうれしい。口に運んでみると、りんご、それも芯近くを思わせる果実味があって、粗い安シャンパーニュ然としている。酸味もしっかりしているけど、「からし」が練り込まれているような酸味でお世辞にも品が良いとは言えない。が、それははるかに格上のシャンパンと比較して連想されることで、酸味、苦み、金属みといった要素を兼ね備えているこいつで十分といえば十分だったりする。逆に、大変なお料理にはこのシャンパンではちょっと粗すぎるかもしれない。