北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2530】Budureasca Vine in Flames Pinot Noir Dry Wine 2021

 
ヴァイン イン フレイム ピノ ノワール 2021 ブドゥレアスカ
 
ピノ・ノワールというぶどう品種は難しくて、飲んでまずくないワインはあちこちの地域でつくられるけど、うまいワインまで行くことは少なく、本家ブルゴーニュに通じる風味となると非常に難しい。で、このワインはルーマニアでつくられている廉価な品。期待したいラインは「ブルゴーニュに通じているか」ではなく「うまいワインかどうか」だろう。
 
グラスに注いでみると、あんこ色~赤茶色のうすめのピノ・ノワール色。チリ産のピノってだいたいこんな見た目だった気がする。においは、酒臭い。なんだこのアルコール然としたにおいは。アセロラ系の果実フレーバーもあるけど、まるできつい蒸留酒のようなやつだ。
 
口に運んでみると、なんと苦い。苦くて植物の茎みたいなえぐさがある。これはなんじゃー! 確かにアセロラ系の甘い果実の風味と酸味もあるし、この苦み自体はピノ・ノワールにあってもおかしくない気がする。でも苦みが先行し過ぎてびびってしまう。そういえばタンニンが「からい」。あまり飲みやすくなく、友好的とは言えない。
 
※翌日はもう少し飲みやすくなり、こうなるとチリ産など新世界系のピノ・ノワールに寄った感じだ。