北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2529】Cono Sur Bicicleta Reserva Syrah 2021

 
コノスル・シラー・ビシクレタ
 
このワインは、ときどき飲んでいるコノスルの裾物、一番安いシラー。でも、時々これが飲みたくなる。シラーは最近当たっていなかったので久しぶりの対峙だ。確か結構おいしかったはず。
 
まずグラスへ。んー、まあ濃いし不透明だし。でもシラーとして飛びぬけて濃いわけでもない。香りは、梅系なんだけどやけに若いというか、まだ青い梅が梅干しとして漬けられようとしているイメージ、そこにヨモギの香りがどっさり乗っかっている。シラーによもぎってそういうものだったっけ?
 
口に運んでみると意外にも口当たりはやわらかい。ミルキーで舌ざわり良く、梅っぽさに適度な甘味を伴っている。酸味も悪くない。ちゃんと酸味が載っているのでけっこう飲めるし甘くてもなんとかなる。こういう味と香りになるのは、シラーを早い時期に詰んだりしているんだろうか? だから悪いってわけではない、この価格でこれだけ美味けりゃ文句はいいっこなし。
 
ところが、このワインを飲んだ翌朝、嫁さんに「今日は変に酒臭い」と言われてしまった。嫁さんはときどきこれを言うのだけど、体調が悪いわけでないことを思うと、やっぱりどこかが安いのかもしれない。例えば良いブルゴーニュやイタリアやボルドーのワインでそのように言われることはなく、だいたい安ワインでその言葉が出てくるからだ。飲むぶんには悪くないけど、完璧ってわけじゃないのかもしれない。