北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2593】Farnese Terre di Chieti Rossoreale 2022

 
ファルネーゼ ロッソレアーレ 2022
 
このワインは、自宅の安ワイン入れに入っていて自分でもどういうワインか忘れて久しい、とにかくイタリア産の赤ワインということだけわかっている品。企画はIGT(IGP)なので、特定の産地・品種については不明。せっかくなのでわからないまま飲んでみよう。
 
色は青紫色がかっていて、あまり赤茶けた感じではない。これだけ見ると国際品種でつくられているのでは、と思える。香りはカベルネ・ソーヴィニョンっぽいけれども墨汁や炭のような香りは感じられない。梅っぽさもあるなー。そこがちょっとよくわからない感じだ。
 
口に運ぶと、タンニンがかなりしっかり。ふさふさとしている。梅系の酸味が先行して、果実味もあるけれども甘ったるい感じがしない。じゃあ、これがボルドーっぽいかといったらそうとも言えず、果実味に落ち着いたたたずまいやミルキーっぽさがあまり感じられない。このワインの素性はいったいなんだろう。イタリア産だとして、これなんだろうなあ。シチリアあたりでつくられた国際品種ワイン?
 
蓋をあけてみると! なんとアブルッツォ州でつくられたサンジョベーゼとか! うーん、ぜんぜんわからなかった。そういわれるとそんな気もするけど、初手では見当がつかなかった。修行不足です。飲み進めるとイタリアのサンジョベーゼにありがちな軟膏・膏薬めいた風味もあるような気がするけど、後付けっぽく、やっぱりこれを飲んでいても国際品種が思い浮かんでしまう。梅系の酸味からは、アブルッツォ州のモンテプルチアーノ・ダブルッツォみたいなものまで連想して、これをブラインドテイスティングしたら的が絞り切れなくて絶対に不正解しそうだと思った。
 
※翌日はとても平凡な赤ワインになりました。