北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2592】Domaine Gachot Monot Cote de Nuits Villages Rouge 2020

 
ドメーヌ ガショ モノ / コート ド ニュイ ヴィラージュ [2020]
 
まず見た目。黒々としていて青紫色かかっている。ブルゴーニュ赤のなかでも濃い口な感じだ。カシスリキュールっぽいけど、赤茶けたタイプでなく青紫色が勝ったタイプの、あの色だ。香りは、べったり葡萄系、あまりブルゴーニュ赤に特異的なものとは感じなかった。カベルネフランからヨモギハーブ風味をとっぱらったような印象に近い。
 
口に運ぶと、まったりとコクがあってふさふさふわふわタンニン、そこにコーヒーみたいな強いコクが伴っている。酸味はそこまででなく、舌ざわりにざらっとした感じを伴う。アンヌ・グロのオート・コート・ド・ニュイのボトルを連想させるところがあるけれども、香料でみせるでなく、素直な果実の風味がこちらの長所とみえる。凝ったワインではないかもしれないけれども、これはこれで楽しい品。
 
※二日目。二日目も、なんだかよくできたカベルネフラン(ただしヨモギ・ハーブは除く)みたいなやつがあるなぁ。酸っぱくて、ふわふわしていて、あまーくて。すごいワインではないのだけど、まったりと旨く、その旨さの基調は果実味だ。コケモモって言葉を連想したくなる。それかメルキュレのメルキュレ・フランボワジエールから森っぽいニュアンスを除去したらこうなるんだろうか。個人的には二日目のほうが良いと思う。とてもハッピーにいただきました。