北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2133】Emilio Bulfon Forgiarin 2018

 
フォルジャリン 2019 エミリオ ブルフォン
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
このワインは、エミリオ・ブルフォンというイタリア北東部の土着ワインメーカーが作っている、土着ワイン。Forgiarinという品種はまったく聞いたことがない。でもイタリアワインが好きならこういう土着ワインを避けてとおるのももったいないわけでやってみることにした。が、グラスは何がいいんだろうか。とりあえず、あまり高くないほうのブルゴーニュグラスで飲んでみることにした。
 
まず見た目。わりと標準的な赤ワインで、赤茶色側にも青紫色側にも偏っていない。透明度は高く、若いピノ・ノワールみたいにもみえる。香りは、イタリアのサンジョベーゼ種(キアンティ系の品種でもある)に目立つ軟膏・スミレ系の香りとかなり強い梅ジャム系の香りがつーんと鼻に飛び込んでくる。あと、このワインからは少し土っぽさが感じられる。
 
口に運ぶと、甘さ控えめ、香りに比較してジャムがジャムジャムとこみあげてくる様子ではない。かといって果実味が存在しないかといったら全然そうではなく、サンジョベーゼと同等かそれ以上に果実味が自己主張している。重たいワインではないんだけど、飲み心地がとても落ち着いている。飲み心地の落ち着いたワインといえば、安ボルドーなど思いつくけど、安ボルドーと比較すると、このワインの構成要素として果実味の占めるウエイトは大きいと思う。にもかかわらず、飲み心地がしんとしている。変わった赤ワインだ、でも決して悪い感じではないぞ。
 
※二日目。しんとした感じが薄れて、普通に果実味がメインの赤ワインとなった。これは初日のほうが面白い様子だった。