北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2607】R.Dubois et Fils Savigny les Beaune 2019

デュボワ・ベルナール・エ・フィス サヴィニー・レ・ボーヌ
 
vinica.me
 
まず見た目。やや赤茶けた透明度の高い液体で、ピノ・ノワールとしては馴染み深いタイプの色合いだ。香りは、このワインでは革製品っぽさが前に出ている。ちょっとクラシックなブルゴーニュ赤らしさがある。果実味もいくらか。
 
口に運んでみると、赤系果実、ただしそこまで酸っぱい感じではないやつに、香りにあるような革製品っぽさがしみ込んでいるような。そこに森のエキスを飲むようなものがある。コクがあること、赤系果実と革製品っぽさと森エキスが溶け合っていること、などはこのワインのいいところ。香りもその方向にだんだん強まってきて、こう言ってはなんだけどメルキュレのバリアントのような印象も受ける。酸味はそこまで集中力のある感じではないけれど、でも村名のブルゴーニュ赤としてはこれで十分やっているのではないでしょうか。後半になると口当たりがなめらかになって、かなりおいしいところまできた。がんばってくれたと思う。
 
※翌日は、初日の終わりほどには至らず、少し果実味が色あせてしまったかもしれない。基本的には初日に近いけれども「向上した」とはいいがたい。