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北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1437】Allegrini Valpolicella Superiore 2012

 
アッレグリーニ ヴァルポリチェッラ スペリオーレ
  
 今日の夕食はサンドイッチ中心の軽いもの。これに合わせるのは、イタリア北東部・ヴェネト州の軽量級ワイン、ヴァルポリチェッラ。
 
 まず見た目。ちょっとオレンジ色がかっていて、不透明、パッと見た感じだと、少し濁ったバローロみたいな色にもみえる。で、香りはオーク樽をきかせているのか、バニラ&チョコレートの香りがぷんぷんと漂ってくる。少しトーンの高い揮発臭と、しっとりとした果実の香りを伴っていて、なかなかに良い香りだ。
 
 口に入れてみると、おおっと酸味爽やか、サクランボフレーバーが炸裂する。野性味のある、ちょっと緑な雰囲気のある赤ワインで鮮度が感じられる。オーク樽があるからといって重い感じは無く、ヴァルポリチェッラらしい、なんとも軽いボディで爽やかさを身上としている感がある。
 
 サンドイッチと一緒に食べると、オーク樽っぽいバニラの香りはひっこんで、酸味のしっかりしたワインとしておとなしくしている。でもって、夕食が終わると、憂いを含んだしっとりした雰囲気と、バニラの香りと、揮発臭が合わさって、大変おいしそうにみえる。そしてサクランボ!炸裂するサクランボの香りが、味わいの新鮮さと合わさって、飲み心地にツルツルとした、それでいて骨格を伴ったがっしりしたところが合わさって、たまらないワインになってきた。なかなかの良品、これは格上のアマローネ買ってもいいなぁと思った。
 
 ※翌日。酸味が少し勝って、野性味のあるサクランボが優勢になった。正直、初日のほうがハッタリがきいていたと思う。だからといって、そう悪いものでもない。野生っぽいサクランボの率直さも、これはこれで楽しむに値する雰囲気ではある。

【1436】Clos Monblanc Shirokuma Sparkling Cava Brut (N.V.)

 
シロクマ・ブリュット
  
 このワインは、定期的にいただいているシロクマのデザインのカヴァ。今回のボトルには「Sapporo Maruyama Zoo」という文字が書かれていて、これは今まで無かったものだと思う。なんにせよ、これは見た目とは裏腹に良いカヴァだったので楽しみ。
 
 まず見た目。金色っぽくてなかなか綺麗な感じで、細かな泡がコポコポとしっかり泡立って来るような。香りは、ゆず系のシトラスの香りがぷんぷんしていて、酸っぱそうな予感がする。
 
 口をつけてみると、熟成した夏みかんのような甘さがしっかりとあって、その後に、予想にたがわない酸味がしっかりと来る。総じて、よくできた夏みかんの風味に近い。その後も、夏みかん風味を基軸として、それほど重くはないにせよ、バランスの取れた姿を維持してくれた。
 

【1435】Domaine Santa Duc Gigondas "Aux Lieux-Dits" 2011

 
ジゴンダス“オー・リューディー”ドメーヌ・サンタ・デュック
 
 世の中には、呑むと元気になるワインと、元気がなくなるワインがあると思う。今日は是非とも元気が欲しくて、こいつを選んできた。いつも大好き、サンタ・デュックのジゴンダス。抜栓して3時間ほど放置してからチビチビと始めることにした。
 
 まず見た目。不透明で黒っぽい液体。青みがかっているでもオレンジ色がかっているでもない色調。香りは、ニスと漆喰で濃いジャムを塗り固めたかのような、凄いやつ。少しジビエ-獣系の香りを伴っていて、お線香のような香りもかなり強い。
 
 口に入れてみると、アタックは穏やかでなで肩ながら、じわじわと苦みと渋みがこみあげてくる。その苦みと渋みに情熱的な果実味がギュワーっと伴ってくるので、口をすぼめたくなるような。酸味が無いわけではないけれども、これらの風味のほうが強いので相対的に目立っていない。アルコールがかけあがってくることも手伝って、大柄なワインと感じる。
 
 そこからビーフジャーキーの香りや森の下草みたいな香りもこみ上げてきて、いきなりクライマックス。さすが、サンタ・デュックのジゴンダス、今回も裏切らない。
 
 ※翌日は、森の下草が一層強まって、大柄さよりもバランスの良さと香りの奥行きが目立つようになった。相変わらずいいワイン。

【1534】Alpha Zeta Garganega Verona 2015

 
アルファゼータ ガルガネガ
 
 このワインは、以前にも飲んだことがあって、このときはソアーヴェクラシコの代替として十分すぎるほど頑張ってくれていたのでリピートしてみたもの。
 
 まず見た目。薄い白ワイン色で、ソアーヴェ系の品種としておかしくない。香りは、初手ではふんわりとした花畑系の香りで、爽やかなところに少し蜜の気配が感じられるよう。おいしそうだ。
 
 口に入れると、ブロッコリーを蒸した時のような香りが口のなかにふんわりと広がり、淡い苦みと酸味がその後をついてくる。だいたいソアーヴェ系っぽいけれども、少し硫黄かヨードのような匂いを含んでいて、飲みづらいところがなくもない。これは、前回は気にしていなかったような気がする。ただ、飲み進めると、そのクセのある匂いは吹き飛んで飲みやすいソアーヴェ系の風味に。うるおいがあって、ソフトタッチで、少し野菜っぽい、期待通りの風味だった。
 
 ※翌日は、少し水っぽい雰囲気になったかも。とはいえ、お値段を考えれば十分、ソアーヴェ系の入門用としてはぜんぜんアリの部類かと。
 
 

【1533】Jean-Marc Millot Grands Echezeaux 2001

 
ドメーヌ・ジャン・マルク・ミヨ・グラン・エシェゾー
 
 まず、見た目は薄い赤色、少しオレンジ色がかっていて、辺縁は薄い。香りは、桐のたんすとジビエが香り始めた。嫁さんに言わせれば、ツナや醤油もあるという。そうかもしれない。
 
 口に含むと、かなり柔らかい、するするとした味ながら、ニュニュッとして口当たり良い。アセロラっぽさに届かない程度。口に含んだ頃から、スパイシーな風味がブワッと舞い上がってきて、急に香りの強度が強くなってきた。今日の夕食はステーキ中心の洋食っぽいものだったけれども、これだけのワインでも意外なほど食事と調和する。なるほどー、ワインってやっぱり食事に合うもんだなと痛感。でもって、子どもはカレーを食べていたんだけど、普通、カレーとワインの相性は悪いとされているんだけど、このワインはあまりにもスパイシーで、カレーを間に挟んでも(水を飲んでインターバルを作っているとはいえ)全く負けない。凄い香りで迫ってくる。そして、ときにはフルーティーな果実味がこみあげてくることもあり、飲み心地にミルキーな雰囲気を宿したり、なかなかに元気がある。
 
 さらに飲み進めると、漆喰の香りや土の香りがこみあげてくる。そしてどんな時もスパイシー。先日のモニカに似た、ちょっと温かい飲み心地や、熟成ワインにありがちな夕張メロンのような甘い香りもよぎる。かと思えば、雨に濡れたワインというか、湿ったイメージをもって迫ってくることもある。飲めば飲むほど奥行きが現れてくる、畑の名前に恥じないワインだった。
 

【1532】Grand Laurent Demi-Sec Rose (N.V.)

 
グラン・ローラン ドミ・セック ロゼ NV
 
 このワインは、とあるワインセットについてきたロゼスパークリングワイン。ボトルには「Vin Mousseux de Qualite」「Product of France」とだけ書いてあって、細かい産地はわからない。でもって、Demi-Secってことはちょっと甘いらしい。安くてやや甘いロゼスパークリングって、ワイン好きにはあまり喜ばしくない(けれどもワインを呑み慣れない人は喜ばせる)ような飲み物の予感がする。果たしてどうでしょうか。キンキンに冷やしていただいてみることに。
 
 グラスにそそぐと、桜色のきれいなロゼ。でもって、細かな泡がゆっくりと立ち上る。あまり泡が多くないかもだけど、十分サマになっている。香りはほとんどわからない。
 
 口をつけると、ロゼっぽい柑橘系の風味、オレンジピールっぽさを多少帯びたキン!とした風味が来たけれども、その後を桜風味の甘味がふんわりこみあげてくる。この甘さは、日本のお菓子で「桜風味」と銘打たれている品にありそうな桜っぽい甘さ。そこに、多少なりともロゼっぽい風味が混じっていて、意外としっかりとした、けれどもワインを普段呑み慣れない人でも受け付けそうな、なかなかのバランスになっている。もちろんワインに凄みは無く、すこぶるライトなんだけど、これはそういうものでしょう。良い。