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北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1522】Medici Ermete Querciole Lambrusco Dolce (N.V.)

 
メディチ・エルメーテ ランブルスコ ドルチェ
 
 このランブルスコは、メディチ・エルメーテがつくっている基礎的なランブルスコのドルチェ(甘口)。以前にも飲んだことがある。前はおいしかったと思うけれども、これはどうでしょうか。

 まず見た目。ランブルスコとしては標準的な、カシスみたいな色。ただし、カビッキオーリのアマビーレに比べると色が薄いと感じる。泡の立ち上りは微発泡水準。そこらへんも含めて、ランブルスコとしては標準的なものだと思う。香りは少しヨーグルト系の葡萄臭があって、これもランブルスコっぽい。生臭さが無いのは良いところ。
 
 口に入れると、まさにヨーグルト風味を伴ったランブルスコ、甘酸っぱくて爽やかで、甘口ながら、肉料理ともそれなり付き合ってくれる。ちょっと苦いところはあるけれども、飲み進めても生臭くならないのは取り柄。まずまずだと思う。
 

【1521】Pala Sardigna Nuragus di Cagliari "I Fioli" 2015

 
ヌラグス ディ カリアリ イ フィオーリ パーラ
 
 サルディニアは価格の割に良いワインが多いような気がして、ちょっと調べたくなっているところ。このパーラは、そのなかでも価格のあまり高くないワインが中心で、今回は見たことのない品種「ヌラグス」でつくられているといわれている品。はたして、どんな代物やら。
 
 まず見た目。まずまず黄色っぽくて、どことなく緑色がかって「黄緑」に近いところがあるようにみえる。香りは、最初は残念コルク系?とおぼしきにおいとすがすがしい石灰系の香り。それらが一段落すると、ねっとりとしたはちみつを思わせる甘い香りが底からこみあげてきた。
 
 口に入れると、まず、サルディニアで広く出回っているヴェルメンティーノ種とはずいぶん違う。酸味はスカッとしていて石灰系の風味もあるけれども、ねっとりと絡みつくような口当たりで、苦みに加えてメロン・黄桃系のくせがある。有名な品種でいえば、ソーヴィニオン・ブラン種にありがちなくせなんだけど、ソーヴィニオン・ブランにみられるようなアッサリとしたところの代わりに、やけにねっとりとしているのがこいつの特徴。あと、便利ワード「ハーブのような」を使いたいんだけど、ソーヴィニオン・ブランやヴェルメンティーノのハーブっぽさとは性質が違うと感じる。かと思えば、八朔のような、やけにアッサリした風味を残すこともある。

【1520】Georges Lignier et fils Morey-Saint-Denis Premier Cru Clos des Ormes 2012

 
ジョルジュ・リニエ モレ・サン・ドニ 一級 クロ・デ・ゾルム
 ※ヴィンテージにご注意ください
  
 このワインは、高騰いちじるしいコート・ド・ニュイの一級としてはえらく安い価格(購入時4600円!)だったもの。ヴィンテージは2012年なので、あんまりよくないような気がする。さてどうでしょう。とりあえず抜栓して二時間ほど放置してから。
 
 まず見た目。ピノ・ノワールとしては薄い部類の色をしていて、本当にコート・ド・ニュイの赤ワインなのかと驚くような、朱色~オレンジ色がかった透明がかった色。ただ、香りは気合が入っていて、霧のなかでローソクとチョコレートとがぶわーっと吹き上げるような、すばらしい香りがやってくる。
 
 口をつけると、ビターでバターなコクのある味わい。おおっ、こういうノリはコート・ド・ボーヌにはあんまり無いような気がする。ただ、ヴィンテージのせいか作り手のせいか、ちょっと薄い口当たりではある。とはいえ、アセロラまではいかないけれども淡い感じの、それでいて口当たりの良い果実味は上品と感じられる。コート・ド・ボーヌの同価格帯赤ワインだと、もう少しアセロラっぽい味に転びそうなところを、こいつはそこまではいかないような。そして、しばらく飲み進めると果実味の充実感、力強い手応えが感じられてきて、おお、さすがの貫録。完全無欠なワインではないとしても、価格を考えれば善戦しているというか、わざわざコート・ド・ニュイの一級を買って良かったと思わせる迫力を伴っていてくれてよかった。
 
 ※二日目。ますますトーンの高い香りを漂わせて期待度大。相変わらず、コクのある味わい、酸味が強まってサクランボっぽさが前日よりもくっきりしていて、これもこれで趣深い。かと思えば、飴のようにネットリとした甘い匂いがこみあげてきたりする。なんと、古タイヤのような匂いまで。変化の程度はコート・ド・ボーヌのワインにもありそうな水準だけど、全体的に迫力を帯びた場面が多く、このあたりはさすが。
 

【1519】Alba Bella Falanghina Brut (N.V.)

 
アルバ ベッラ ブリュット ファランギーナ
 
 今日の夕食は、魚と蟹をメインにしたパスタ、チーズそのほかの前菜がいろいろ。こういう料理には、南イタリア産のワインがよく合うと思い、ちょっと変わったスパークリングワインを。これは南イタリア土着品種、ファランギーナを使ったスパークリングワイン。
 
 まず色。意外と黄金色をしていて「らしい」姿をしている。普通のファランギーナよりも濃いかもしれないぐらいで、細かな泡がぷくぷくと立ち上っている。香りは、まさにファランギーナ、スイカズラのような花の香りと石灰岩やラムネを思わせる清々しい香りが漂ってきてブレていない。
 
 口に入れると、期待通りのゴワッとした酸味とすがすがしい味わい、それから八朔のようなシトラス。それでいて、蜜のような甘みもあり、南イタリア産の土着品種らしい、ボリュームの大きさを伴っている。泡でぷちぷちとはしているけれども、品種の持ち味が存分に生きている感じがして嬉しい。
 

【1518】E.Guigal Gigondas 2010 (ハーフボトル)

 ギガル ジゴンダス ハーフ
 
 
 まず見た目。結構黒々とした、真っ黒で真っ赤なワインレッド。それでいて一応の透明度は保たれている。香りは、初手ではおはぎのような甘くて意外と和風な香りが。育ちの良いカベルネフラン?のような香りが少しする程度(注:もちろんカベルネフランなんて使ってないはず)。
 
 口に含んでみると、ジャムっぽい甘味がジュワっと凝縮した、いかにもローヌの赤ワインらしい雰囲気。甘みが強く、渋みや苦みも強く、凄いパワーだ。ほんのり森の下草を伴うところもある。ハーフボトルとはいえ、若いワインらしいキツさがあり、もっと長く置いてから呑むべきだったっぽい。それと、個人的にはサンタ・デュックのジゴンダスのほうが好みのような気がする。ただし価格を考えるなら、こなれていそうなヴィンテージならこちらを買うのも良いような気はした。
 

【1517】Poilvert -Jacques Champagne Brut (N.V.)

 
ポワルヴェール ジャック シャンパーニュ ブリュット
 
 まず見た目。可もなく不可もない、ほんのり黄金色っぽいシャンパーニュ。で、細かな泡がゆっくりと液面に立ち上っている。香りは、初手ではカヴァを連想させるキーンとしたやつが来て、そこからは匂わない。冷やし過ぎたのか、このボトルに問題があるのか。
 
 口をつけると、蜜の詰まったリンゴみたいな風味がぶわーっと広がった。少し焼きリンゴ風味かもしれない。適度な苦みを帯びていて、ときどきグレープフルーツみたいな連想も混じる。バランスに優れた味わいだけど、香りが弱いのがさびしいところ。
 
 ただ、シトラスが割と面白いというか、ときどきユズやスダチがこみあげてくるのはとても良い。偏りはあるけれども、面白いスパークリングワイン、いや、シャンパーニュだった。