北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1594】Maison Jessiaume Bourgogne Chardonnay 2013

 
vinica.me
 
 このワインは、一応ブルゴーニュの平格ということになっているけれども、知らないメーカーだし、「メゾン」ってついてるってことは自社葡萄栽培モノではなく、買い付け葡萄モノってことなので、そんなに期待すべきではないのかもしれない。でも、気軽にワインが飲みたい気持ちだったので、こいつをやってみることにした。
 
 コルクを抜くと、まず米、米糠系の香りがした。シャルドネでできたワインでいえば、「シャブリ」に近いような香り。グラスに注いでみると、白っぽい透明感のある白ワインで、これまた、「シャブリ」に似ている。香りは、米糠に、ほんのり甘い蜜のような匂いと、すっきりとした酸味を予感させる花束-台所洗剤系の香りを伴っている。とても気持ち良い。
 
 口をつけてみると、非常に酸っぱい!さっぱりとしていて、甘味はあるけれども酸味のシャープな感覚が先立つ。スレンダーな白ワインだ。苦みは少なめ、蜜の香りや重量感で魅せるようなワインではなく、小柄でさっぱりとしたところで美味くまとめてきたという感じ。このワインは平格ブルゴーニュなので、こういうまとめかたはマイナス評価よりもプラス評価。格付けにみあった味を、しっかりと届けてきた感じだ。まったくすごくないワインだけど、よくできたワインだ。
 
 ※二日目は、やや風味が、落ちた印象はある。でも、価格を考えれば求めすぎかもしれない。二日目はブルゴーニュの白ワインとしてはちょっと物足りなかった。
 

【1593】Chateau de Saint Cosme Gigondas 2012

サン・コム ジゴンダス
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 ジゴンダスという(エリアの)ワインはたいてい頑丈なので、このワインは抜栓して5時間放置してからスタートしてみることにした。
 
 まず、グラスに注いでみると、とても黒々としていてねばねばしている。思ったよりは茶色っぽいカラースペクトルで、青々しさは感じられない。「赤茶色」に近い黒。
 
 香りは、抜栓した瞬間にチョコレートっぽい香りがフワーっと来たけれど、グラスに注ぐとすごーくアルコール臭が強い。エタノールな匂いだ!もちろんそれだけでなく、外国産チョコレートのような、濃ゆいチョコレートの刺激と、「梅系お線香と何らかの香木の中間のようなやつ(どう言語化すればいいんだろう?でも、このタイプの香りは濃いワインには珍しくはないんだけど)が匂っている。強い。
 
 口をつけてみると、むせかえるようなアルコールとタンニン、濃いというより、力強いワイン。飲むと、やはり香木を連想させる風味があって、非常に大柄で力任せなワインの割には、丁寧にまとまっている。もちろんタンニンが強くてビシビシしているけれども、たぶん、それが力強い飲み心地の源泉になっているんだろう。
 
 しかし、そこからが良い。イチゴミルクの風味を帯びて、香りが大きく広がってきた。少し肉っぽい風味を伴うようになってきた。ジゴンダスはでかいだけでなく、華やかで魅力もあるんですよ、と教えてくれるような。
 
 ※翌日は、インクっぽい印象を伴った力強さに。まあ、強いワインでございますこと。

【1592】Cruset Blanc de Blancs (N.V.)

 
クルセット ヴァンムスー ブラン ド ブラン
 
 このワインは、ラベルに「Sparkling Wine Cruset Blanc de Blancs」と書かれてはいるけれども、作り手がどうもはっきりしない。楽天その他で調べると、海外ではものすごく安い値段で取引されていること、ヴァン・ムスー(フランスの一番ベーシックなスパークリングワイン規格)ってことだけがわかる。まあ、運動の後にがぶがぶっと飲むには向いているでしょう。
 
 まず見た目。薄い色で、ポコポコと細かな泡が昇ってくる。香りは、漬物系とイースト系、メレンゲ系の全部がほんのりあってなかなか良い。

 飲んでみると、意外にも酸味がしっかりしている。すだちが効いているだけでなく、酸味に締まりがあって手応えがある。少なくとも、第一印象はなかなか。
 
 ただ、飲み進めていくと、やはり緩んでくるきらいはある。隙のあるイタリアのスプマンテのような雰囲気に崩れてきた。乾杯の一杯として飲むには良さそうだけど、ボトルとじっと見つめ合っているとボロが出て来るタイプ。価格を考えると、とやかく言えたものではないし、ざくざくっと飲んでしまうには十分なんだけど。
 

【1591】Santa Duc "Les Plans" Vin de Pays de Vaucluse 2011

サンタ・デュック レ・プラン・ヴァンド・ペイ・ド・ヴォークリューズ
 
 このワインは何度もリピートしているワインで、ここここに2011年産の記録が書かれている。それよりずっと前には2007年産も。だいたいお値段相応な感じのローヌ系ワインの模様。二日目のほうがおいしそうなワインなので、二日目メインにやっていきましょうか。
 
 では、見た目をまずチェック。ちょっとオレンジ色がかった、しかし濃くて不透明なワインレッドだ。深い色をしている。香りは、まず、おばあちゃんが煮る赤くてデカい豆のような、甘い煮豆系の匂いがぶわーっと来た。そこに、プラムの匂いと杉や檜系の入浴剤が混じってくるような。
 
 口をつけてみると、うわっ渋い!それとジャムっぽい。ジャムはジャムでもくたくたになったニュアンスがある――このワイン、かなりぞんざいに取り扱っていたので、変な老け方してしまったのでこうなったのか? それでも、杉の風味や梅の風味でぐいぐい押す腕力はあって、表向き、元気が良いようにはみえる。
 
 ※二日目は、苔系の風味が増えて少し熟成ワインっぽい顔つきになった。昨日の腕力は落ち着いて、と同時に、くたくたになったニュアンスも改善。おおむね、これまで飲んだ時と同じような二日目の印象となった。甘み・煮豆系の風味が引っ込んだことを除いて、二日目のほうが優れた内容だと感じた。
 

【1590】Jermann Vintage Tunina 2013

 
イエルマン ヴィンテージ トゥニーナ
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 まず見た目。まずまず黄色っぽい白ワインだけど、レモン色がしっかりしていて薄い色だとは感じない。香りは、最初は甘い蜜の香りがしてシャルドネっぽいかなと思ったら、そこに、百合の花のような強い花の芳香、菖蒲の葉のような強いハーブ系の香りが混じっていて興味をそそる。ハッカもある。
 
 口をつけると、シャルドネとは一線を画した、苦みに密度があるキュっとした飲み心地。蜜もあるっちゃあるんだけど、それよりは、百合系・菖蒲系の強い香りと、やけに密度のある苦み・酸味の飲み物という感じ。そうこうするうちに、ユズのような匂い、オリエンタルな胡椒系の風味を伴いもはじめた。大変だー。
 
 イタリア土着ワイン路線として、洗練をきわめている。イタリア土着ワイン系にあまり興味が無いけれどもワインに財布を躊躇しない人は、とりあえずこれ飲んでできあがりってことでもいいんじゃないかというような。
 
 ※ところが二日目、先日の集中力とバリエーション豊かな雰囲気が弱くなってしまった。ワインが衰弱した感がある。抜栓したら急いで飲んでしまったほうが良いのかもしれない。
 

【1589】Champy Père et Cie Nuits Saint Georges 1er Cru Les Argillieres 1999

 
vinica.me
 
 まず見た目。ピノ・ノワールとしてはなかなか濃くて、赤紫色……というより、赤緑色とまではいかないけれども、なかなか暗い色をしている。香りをチェックすると、いきなりモワっと森の腐った切り株系のオーガニックな香りがこみあげてきて、とても雰囲気が良い。桐の箱みたいな臭いも若干伴っている。うんうん、きっとこういうのだと思ってましたよ。もちろん、果実味の片鱗みたいなものはある。
 
 口に入れてみると、桐の箱と酸味のしっかりした、熟成はしているけれども若さも感じられるような飲み心地。ニュイ・サンジョルジュのワインにしては、ゴツい飲み心地とはあまり感じない。むしろ、さっぱりしたところもある。香りに年代を感じさせるものがあり、なおかつ均整。ブラインドで飲んだらニュイ・サンジョルジュっていうより、なんか他のエリアのワインを連想していそうだなぁとか思った。