北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1557】Mondo del Vino "Pino Pino" Pinot Noir Vino Frizzante (N.V.)


 
 今日の夕食はイシモチを使ったブイヤベースのような鍋を中心としたもの。これに、イタリアのお気楽微発泡ワイン「フリッツァンテ」をあててみることにした。こいつはなんと、ピノ・ノワールでつくられているというので、安物なりに、なめらかで飲みやすいところがあったらいいなぁと思ってのチョイス。ちなみに産地はロンバルディア州とのこと、多少なりとも良い品質だとありがたいところ。
 
 まず、グラスにはシュワシュワと注がれて、微炭酸。微発泡ワインなのでこれはこんなものでしょう。色は、普通に白ワイン。ピノ・ノワールでできた発泡ワインとしては、赤みが感じられないほうかもしれない。香りは、すがすがしい石鹸系の香りがほんのり。上等でしょう。
 
 口をつけてみると、これも少し石鹸めいている。苦みと清々しさと酸味が前景に立っているような感じで、赤黒系シャンパーニュとは趣が違う。もちろんボディは軽く、苦みも重厚さよりも軽々とした苦みと表現したくなるような。飲み進めると少し緊張感の無さにダラけるところはあるけれど、フリッツアンテはそういうものだと思うので、難癖をつけるのも違うとは思う。

【1556】Domaine William Fevre Chablis 2015

 
シャブリ[2015]ドメーヌ・ウィリアム・フェーブル
 
 大変なワインをいろいろ飲んだ後のチョイスは難しいけれども、幸い、今回は赤ワインばかりだったので、白で一呼吸することにした。いつも大好きなウィリアム・フェーブルのドメーヌもの、初めての2015年産。
 
 まず、色合いはほんのりと黄色い。無印シャブリとして矛盾しない範囲の色合い。香りは、ほんのりと蜂蜜の香りが匂ってきて、その後ろから、清楚な花畑の匂いというか、爽やかな北系シャルドネらしい香りが漂ってくる。
 
 口に含むと、酸味と蜂蜜が両方来て、シャブリだけどかなり人懐こい。たいていのシャルドネよりも骨格がっしりでミネラリーだけど、あまりにも骨太でシャブリ一級のようだった2014年産に比べると、小柄な感じはする。でも、今日飲んでしまうという意味では、これぐらいがいい。レモネードのような甘くて酸っぱくてツルツルとした飲み心地は、このメーカーさんの平格シャブリとしてはいかにも似つかわしいもの。いやー、ありがたい。肉体労働の後のシャブリ、本当にいい。
 
 ※翌日は、甘みが落ちたせいかミネラルの骨格が少し前に出た格好となった。大勢に影響が出るほどのものではなく、「普段飲みシャブリ」としては出色の出来。とにかく気持ち良く飲めた。
 

【1555】Domaine Trapet Pere et Fils Chambertin 2007

 
ジャン・ルイ・トラペ シャンベルタン [2011]
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 締めくくりは、ドメーヌ・トラぺのシャンベルタンの2007。
 
 まず、見た目。隣に置いたデュジャックと比べると、なんとも明るくて綺麗な色合い。これは、2007年というヴィンテージの影響もあるんだろうけど、そこを躱さずに真正面から受け止めた風っぽい。で、香りは夕張メロン系のものと桐箪笥、それから漆喰が混じり合っていて、かなりのバランスファイター。
 
 で、飲んでみると、もう味蕾が馬鹿になっているのかもだけど、デュジャックよりも軽くて小柄。この、ワインの体躯の問題は、比較しながら飲む時の難しいポイントだなぁと思った。さくらんぼのような味わいが軽やかで、つい軽量級ワインと感じるけれども、デュジャックの一級がいなくて、素から飲み始めていたらそうは思わなかったかもしれない。コート・ド・ボーヌの多くのワインに比べれば、やっぱりシャンとしていて凛々しいものだったが、いかんせん、観測時間切れという印象。機会があれば、素面の状態からトライしてみたいところだけど、こういうワインって序盤から飲むものでもないし、独りでもそもそ飲むものでもなかろうから、難しいなぁと思った。
 
 ちょっと最後はアルコールに押された感があったけれど、華やかな舞台に華やかなワインが並んで、まさにジュヴレ・シャンベルタンの会!こういう会に再び臨むべく、身体を大事にしようと思いました。
 

【1554】Domaine Dujac Gevrey-Chambertin Premier Cru Aux Combottes 2005

 
デュジャック ジュヴレ・シャンベルタン 1er オー・コンボット
 
 華々しい特級の後に出てきたのは、コート・ド・ニュイの名門・デュジャックが作った一級「オー・コンボット」の2005。ヴィンテージと作り手を考えると、これはまだまだ若いかもしれないと思いつつトライ。
 
 まず、グラスに注いだ色が黒い。とにかく黒くて、まだ若いはずなのに焦げ茶色っぽさを帯びているようにみえる。で、香りを確かめると「閉じている」っぽい。いや、ひとつ前のワイン(モーム)がフェノール臭をドッカンドッカンさせているせいで、わからなくなっているだけなのかもしれないけれども。しかし、ジビエっぽい香りはかなり濃い。これは、
 
 口に入れてみると、初手ではまだかなり硬いと感じる。タンニンがばさばさしているなんてことはなく、しっとり&上品なほうかもだけど、とにかく硬い。これ、ミネラルも手伝ってのことなのか?あと、このワインは見た目通り、赤色系果実より黒色系果実を連想させる。 ただ、飲み進めていくと少しずつ打ち解けてきた感じはある。
 
 このワインは、初手から全開の特級と、エレガントな特級に挟まれたせいで、損をしていると感じた。今が楽しみっていうより、まだまだこれからが楽しみってやつでしょう。あと、このワインを飲む頃にはだいぶお酒が回ってしまって、ちょっとわけがわからなくなりはじめていた。
 
 銘酒を飲みまくって酩酊ってのは本望、なんだかハッピーになってきちゃったよえへへ。
 

【1553】Domaine Maume Mazis-Chambertin 2007

 
モーム マジ・シャンベルタン
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 続いて、2007年のモームの特級。昔、2002年産を飲んだら良かった記憶があるけれども、それから長い歳月が経ち、もうあんまり覚えていない。けれども、こんな場面で再開できるとは。
 
 まず、色。2007年というヴィンテージにふさわしい、えらく薄くて明るい色。でもって、フェノール系化合物の香りがどんどこ吹き上げてきて、メロン系の雰囲気を伴っていると感じる。
 
 口に運んでみると、酸味が強く、ちょっと酸っぱい。ところが酸味が勝っているのに微妙に迫力がある。で、メロン風味が次第に強まってきて夕張メロンもかくやというような、熟れた雰囲気になってきた。とにかく香りが複雑で、甘く、熟成している感がある。2007年は弱ヴィンテージなことを考えると、このワイン、今まさに咲き誇っているのでは。ワインがそういう姿になっている晴れの姿に立ち会えるってえのはありがたい。またも、記憶に残る一本となった。
 

【1552】Harmand-Geoffroy Mazis-Chambertin 2009

 
www.wine-searcher.com
 
 ここまで3本の村名格と1本の一級があって、今度は特級。だからというわけでもなかろうけど、色は一番暗くて濃く、同じピノ・ノワールとは思えないほど黒っぽい液体。それでも、光にかざすとルビー色の輝きキラキラとしていて美しい。
 
 香りは、桐箪笥系のものもあるんだけど、こいつは胡椒のような風味を伴っているのが興味深い。ジュヴレ・シャンベルタン系で胡椒とな?
 
 口に入れてみると、果実味がドッカン。これまでのワインに比べると、力押ししている感じがある。口当たりはミルキーで、煮豆のような風味も強い。かと思えば、飲み進めると、さくらんぼのギュッとした甘酸っぱさが思い起こされる。全体的に、えらく楽しげな特級。次のワインが頑張っていたので影に隠れてしまった感はあるけれども、こいつはこいつで楽しいワインだった。