クランスウィック・エステート シャルドネ [2020]
このワインは、オーストラリア産のシャルドネ。シャルドネだけどボルドー型のボトルに入っているのにちょっと驚いた。チラっと裏側のラベルを見ると、バニラ風味の樽を使っているようなことが書いてある。さて、どんなワインなんでしょうか。
まず見た目。それほど濃くない、中庸のレモン色をしている。ひょっとしたら僅かに緑色が入っているかもしれない。香りを確認すると、バニラ風味の樽に加えて、フルーツ缶詰みたいなちょっと南のシャルドネ風芳香がわっと広がった。口に運んでみよう。これは……トマトだ。トマトジュースみのあるシャルドネ。甘きに流れ過ぎることなく、他方でふくよか且つフルーティーでもあり、樽の影響もあってかどうしてもトマトジュースっぽいと比喩したくなってしまう。もしかしたら、もう少し冷やしたほうがおいしいのかもしれない。しかし、この段階でも舌ざわりは悪くない。飲み進めると、トマトジュースからバター&ナッツの方向に変わってきて、ムルソーというと褒め過ぎかもだけど、カリフォルニアのシャルドネぐらいには近づいてきた。まずまず善戦している。
※二日目。再びトマトジュースっぽさが少し出てきたかも。でも酸は二日目のほうがまとまりがあって白ワインとしてのバランス感は二日目のほうがとれている。舌ざわりの良さが健在なのも好ましい。