北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0029】Cavicchiolo Lambrusco Grasparossa Amabile (N.V.)

 
カビッキオーリ ランブルスコ ロッソ アマビーレ
 
 
 ランブルスコは値段の割に満足感の高いものに出会う確率が高く、赤ワインの苦手なうちの嫁様でも喜んで呑んでくれる数少ないワインのひとつ。近所の酒屋で900円ほどで売られていたので、これを即ゲットした。ネット上でも、それほど遜色ない価格で入手できるようだ。
 
 グラスに注ぐと、濃い赤紫の液体。品質管理がちゃんとしている状態のカシスリキュールを連想するような綺麗な色。泡の形状は、シャンパーニュのそれよりもビールの泡によく似ていて、フワフワとした滑らかな泡だ。液体の色がとにかく濃いので、蛍光灯にかざしてようやく立ち上る泡が確認できた。
 
 肝心の味のほうは、一口目は肉っぽさと苦みが先行。後になって果実味と甘みが追いかけてくる感じだったが、暫くしてきたらすっかり赤葡萄ジュースモードに。甘口ではあっても後味がさっぱりしていて爽やかで、アルコール分も少なくて呑みやすく、口当たりも良好。にも関わらず、どこかボリュームとコクがあるのが嬉しい。おつまみに用意した小エビとソラマメの素揚げとも相性が良く、たちまち満腹満足の境地に到達できた。
 
 このワインは価格も安いくせにグラスに注いだ時の見た目も綺麗で、しかも甘口で爽やかではあってもボリュームも意外としっかりしており、かなり汎用性が高いと思う。普段はワインに馴染みの少ない人にも、これだったら「ワインっぽい感じ」を喜んで貰えそうだ。