ピエロパン・ソアーベ・クラッシコ“カルヴァリーノ”[2009]
今年は暑さに対抗できるワインがやたら欲しくなりがちで、その一環としてソアーヴェを数本購入してみた。ソアーヴェって、クラシコで、しかも価格が一定以上の、限られたメーカーの品じゃないとイタリア安ワイン風味丸出しのことが多いけれど、こいつはそんなことのない安全牌。ただしお値段は2000円ちょっと。
色は、まるでブルゴーニュなんじゃないかと思うような黄金色の白ワイン。匂いをかぐと、ほんの少し蜂蜜っぽさの混じった匂いで、同じソアーヴェでいうならカピテル・クローチェに似ているような。こんなワインだったっけ?少しいじったのかな?
でも、いざ口に入れてみると、全く抵抗感の無い、なで肩の柔らかな風味のワインがスルスルっと入ってくる!おお、これだ!この羽の生えたような軽さ!ソアーヴェ系はこれじゃないと!後味にはほんのりと酸味が感じられるけれども全く攻撃的ではなく、ほんのり温野菜のような雰囲気があって潤いがある。とにかくものすごく軽くておいしい、ブルゴーニュ白とも新世界白とも全然方向性の違うおいしさ。で、これだけ軽いワインなのに集中力が途切れないというか、安白ワイン風にだれてこないのもよかった。夏場にさっぱり呑むにはなかなか。
※翌日、残った1/3を呑んでみても、ナヨナヨにはなっていない様子で、なおかつ温野菜めいた独特の柔らかさは健在だった。