北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1366】Zeiltinger Sonnenuhr Riesling Spatlese 2014

 
ツェルティンガーゾンネンウーア シュペートレーゼ
 
 さて、スクリューキャップを開けると……なんと「ポン!」という炭酸が籠もっていたかのような音が。びっくりした。でもって、見た目は少し緑色っぽい白ワイン色で、そこに気泡がそれなりくっついている。シュペートレーゼとしては「お上品」とは言い難い見た目ではある。香りは、最初にゲビュルツトラミネール系を思わせるライチ~パイナップルっぽ香りがした気がしたけど、それも束の間、新鮮な花の蜜みたいな香りが控えめに香ってくる。
 
 口に入れると、ビリッと微炭酸。正式なドイツワインのシュペートレーゼとして、これってどうなのよ。でも甘みは控えめでバランス良く、アスティにありがちな甘ったるさやいい加減さとは違った、シャッキリとした味わい。すがすがしい後味で疲れがとれていく。ただ、このワイン、シュペートレーゼクラスとしては少し単調かもしれない。カビネットより甘くアウスレーゼより呑みやすい点はいかにもシュペートレーゼだけど、引っかかりどころや起伏があんまり感じられない。
 
 ただ、香りのほうはトリンバックのちょっと高いリースリングに近いような雰囲気になってきて、そこは感心できる。でも、これって感心していいものなのかどうなのか。とりあえず明日を待ってみよう。
 
 ※翌日。うーん、えらくドライになったぞ?いや、ドライというより「甘さが抜け落ちたドイツワインのような何か」になったと言うべきか。これは初日のほうがおいしかった。