北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2132】Thomas Barthen Barthen Kestener Paulinsberg Spatlese 2017

 
ケステナー パウリンスホフベルク リースリング シュペートレーゼ 2017 トーマス バルテン
 
このワインは、ドイツはモーゼル地方でつくられているリースリング種、シュペートレーゼ。自分の知る限り、ドイツ、なかでもモーゼルで地方つくられるシュペートレーゼ種は結構な値段がするはずなのに、こいつは2000円を切っていた。値段的に大丈夫なんだろうか。今日は結構疲れているので、疲れのとれるようなワインが欲しいのだけど、この価格だとおおはずれもあるかも。心配。でも飲んでみる。
 
まず見た目。ちょっと緑色がかった薄い白ワイン色。いかにもリースリングという感じがする。ただし、これはシュペートレーゼとしてはいかにも薄く、若々しい。でもって香りもライターのオイルみたいな香りがかすかにある程度で、蜂蜜や南洋フルーツ系といった甘口リースリングにありそうな香りは乏しい。
 
口に含むと、爽やかな甘味が駆け抜けていく、いかにもドイツ産の中甘口リースリング。ところが、爽やかな甘口に加えてありそうな蜜っぽさやストラクチャーがこのワインには乏しい。でもって気泡が少しあるせいか、チリチリとした舌ざわりがある。このチリチリが中途半端で、(微)炭酸ワインとまではいかないけれどもスティルワインともつかない感じで、あまりいい感じとはいえない。総じて、モーゼル地方のシュペートレーゼとしてはいろいろ足りないものがあり、同価格のドイツ産中甘口リースリングとしては標準的でもそれ以上のものではない感じだった。今まで飲んできた記憶と照らし合わせると、モーゼルというよりラインヘッセンのシュペートレーゼが比較対象として近い。
 
※翌日。なんか風味が少し弱くなり、かつ、微炭酸は健在。結果として気の抜けた甘いビールみたいな良くないポジションに落着した。昨日はまだ飲めたけどこれはちょっと(´・ω・`)