北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1508】Masciarelli Montepulciano d'Abruzzo 2013

 
モンテプルチアーノ ダブルッツォ マシャレッリ
 
 まず、見た目。色は不透明で暗いワインレッド、液面がトロトロしていてなんだか濃そう。グラスに注いですぐの香りは、木の樽のような、あまり良く無さそうなものだったけれど、ちょっと待つと、深い葡萄系の香りがフワーっと沸き上がってきた。スミレ系を連想させるイタリアワインにありそうな香りなんだけど、こいつは紫色が濃そうというか、紫色のお香を連想したくなる。
 
 口をつけると、グワーっと果実味、タンニン少なめ、酸味はそこそこだけど果実味がとにかく濃い。真っ直ぐに濃くて爽やかな呑み心地。今日の夕食はツナとキャベツの和え物、芋とイカの煮物を中心としたシンプルなものだけど、意外とワインによく合っている。なにより、出来の悪いモンテプルチャーノ・ダブルッツォにありがちな生臭さが無く、とても清潔な感じがする。7年前に呑んだ時の記憶よりも、今回のほうが良いように思った。楽しいデイリーワイン。
 
 ※翌日。臭みが無くて清潔なところは相変わらずながら、酸化の影響か、やや軽く、やや集中力の乏しいワインになったと感じた。抜栓したらサクっと呑むのが良いのかも。