ゴランハイツワイナリー ヤルデン シャルドネ
このワインは、夏ごろに呑んでコスパが非常に良いと感じたイスラエル産の白ワイン。前回記録によれば、爽やかさとリッチさのバランスがとれた品だった書かれている。さて、今回も期待にこたえてくれるか。
白くてきれいなコルクを抜栓すると、山吹色の白ワインが出てきた。明るさも伴っていてなかなか綺麗。ねばねばしているのか、ワインのあしが長い。香りは、ローソク系の揮発臭がぷんぷんと来て、その下から蜂蜜クッキーがもわっとこみあげてくる。焼きリンゴのようなニュアンスもある。
口に入れてみると、ふんわりとした甘さに包み込まれる。焼きリンゴと蜂蜜クッキーがメインなんだけど、ローソクコーティングがほどこされたような滑らかな口当たりと、それこそリンゴを思わせるような爽やかで軽やかな酸味を伴っている。驚いたことに、マッシュルームのような風味すら感じる。で、前回同様、石灰岩を連想させるようなスカッ!とした酸味が支配的になることもある。フルーツポンチのようなすごくフルーティーなことも、干しアンズみたいな生意気な風味が来ることもある。あと塩化ナトリウムな風味も。とにかく表情がたくさんあって楽しませてくれるし、作りも割と丁寧。これはやっぱりお買い得。クリスマスなので高いブルゴーニュかシャンパンぶつけるつもりだったけど、これで良かった。とても楽しいワインだった。
※翌日も表情豊かで、アンデスメロンのような甘ったるい雰囲気も感じられて健在。やー、お得度が高いワインです。