北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0128】Don Camillo Sangiovese Farnese 2007

ファルネーゼ ドン・カミッロ2007

 
 今日は何のワインを飲もうかとグズグズ考えているうちに消去法でワインが選ばれる時には、1600円ぐらいの価格帯の赤ワインが我が家では選ばれることが多い。このワインもそういう形で選ばれた。品種はサンジョベーゼ70%とカベルネソーヴィニオン30%らしい。どうも最近、高いワインも安いワインも躊躇して、これぐらいの無難そうなイタリアワインばかり呑んでいるような気がする。「要は、勇気が無いんでしょ。」
 
 開栓すると、待ってましたとばかりに葡萄ジュースっぽいフルーティーな香りが飛び出してきた。鼻を近づけると、少し神妙な線香系の香りと、それなりに明確なバニラの香りも伝わってくる。
 
 味は、くっきりとしたフルーツ感覚が先行した、香りに相応しい非常にジューシーな葡萄味。本当にジュースのような爽やかな口当たりで、ものすごく呑みやすい。飲み口は軽快だけど、滑らかなタンニン、ちょっとしたコク、若干のボリュームも伴っていて、貧相というわけでもない。胡椒の風味は殆ど感じられないが、かえってそのお陰でゴクゴクやりやすい。「いわゆるミディアムボディ」という言葉が似合うかもしれないが、これはこれで満足で、最近このタイプの赤ワインばかり呑んでいるような気がしなくもないけど全然いける。作り手がファルネーゼでアブルッツォ州ということもあって、殆どモンテプルチャーノ・ダブルッツォのようにも感じられるけれど、そんなにチープな印象は無く、フルーティーではあってもどこかしっかりと呑ませてくれる。これは、赤ワインに慣れていない人にはものすごくお勧めかもしれない。