北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0353】Sainson Rossignol Volnay 2004

 
サンソン・ロシニョール ヴォルネ 2004
 
 このワインは、ヴォルネ村名が2700円で売られていた品。値段を考えると、ややバクチ臭のする一本。
 
 グラスに注ぐと、本当に薄いブルゴーニュ色。ほとんど朱色と言いたくなるような、色の薄い、ややオレンジがかったような感じ。ヴォルネならこの色合いでも不思議ではないだろうと思ってビビらずに匂いをかいでみると、ブルブル震えたくなるような。「精気のある」といいたくなるような得体の知れない活気がこみ上げてきて、それにジャムのようなエッセンス・微かな杉の入浴剤のようなエッセンスが追いかけてくる。いい匂いだー。
 
 口に運ぶと、とても軽い口当たりに、ビリッと来るようなタンニン、その後、キュッとするようなタンニン。匂いの立派さに比べると、味覚はやや地味。とはいえ、まずいわけではないし、一杯呑むたびに鼻腔いっぱいに素敵な香りが広がるから不満は無い。グラスに注ぎ直した二杯目からは、サクランボのような匂いと、腐った木のような匂いが混入して物凄い勢いに。ぶっちゃけ、先日のグランエシェゾーよりも匂いは上のような気さえする。このボトルがおかしいのでなければ、先日のあれがおかしいか、自分の感覚がおかしいのだと思うことにした。