北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1765】William Fevre Chablis 2016

 
メゾン ウィリアム フェーブル シャブリ 2016
 
 ウィリアム・フェーブルは入手しやすいシャブリのなかでは安定したおいしさだと思っていて、我が家のお気に入りのひとつ。ここのシャブリ、自家産のぶどう(ドメーヌもの)と買い取りぶどう(メゾンもの)の間に越えられない壁があるっぽくて、今回のは後者のもの。それでも値段が手ごろだったので買ってしまった。
 
 まず見た目。比較的薄めで、緑色がかった色調。シャルドネでつくられたワインとしては、一番緑に近い色調なんじゃないかと思う。香りは、強烈に米糠!この米糠感はシャブリにありがちなやつで、例えばチリ産のシャルドネにはほとんど無い。そこに蜜っぽさとライムっぽさが混じって、価格を考えれば十分に美しい香りをしている。
 
 口に運ぶと、うわっと酸っぱい!わずかに米酢っぽさが混入した、とても酸のきいた味。上顎にへばりつくような、シトラス系の苦みも伴っている。ある面ではグレープフルーツっぽい。シャブリの特徴である、ミネラルな雰囲気は、それほど強くないかもしれないけれど、次第にレモンっぽい、よりシャブリ然とした味わいになってきて安堵した。酸っぱくておいしいワインです。
 
 ※翌日も、スイスイと飲める米糠系シャブリ。二日目はレモンっぽさが最初からある。ドメーヌものに比べるとやはり集中力が散漫なところがあるけれども、なにせメゾンものだからこれで十分。