北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1766】Casa Vinicola D’Angelo "Ars Poetica" Aglianico del Vulture 2014

 
【カーサ ヴィニコラ ダンジェロ】 アース ポエティカ アリアニコ デル ヴルトゥレ [2014] 
 
 最近、南イタリアの赤ワインをろくに飲んでいなくて、思い切ってちょっと良いやつを買ったんだけどそれも知人に渡してしまったので、残ったのがこのアリアニコ。アリアニコは、カンパーニャ州産は高いけれども、カラブリア州産は安くて、これは後者。まずくはないけれど、あまりに単純だったり変に汗臭いことがあったりして、お買い得品をズバリと見つけるのが難しい印象は持っている。はたして、こいつはどうか。
 
 見た目は、赤茶色で黒っぽい、赤ワインとしてもかなり濃い部類。透明感もあまりなく、とにかく黒々。香りは梅系線香が全開、どこかスペイン産のガルナッチャにありそうな香りだと感じる。ほんのちょっと汗臭くて、ほんのちょっとルバーブっぽくもある。このあたり、南イタリアのワインとしておかしくはない。
 
 口をつけると、まずはフサッとタンニンが来て、それから苦みが。うん、苦い!そして濃いコーヒーのようなビターもある。果実味はあるけれども甘きに流れるでなく、がっしりとした赤ワイン、でもって、口に含むと香りにジャム系の甘いフレーバーが意識されはじめる。安いけれどもそれなり面白く、汗っぽさも退いてくれて助かった。
 
 ※二日目はコーヒー&ビターが少し弱まって、もうちょっと普通のワインぽくなった。アリアニコっぽさを楽しむなら初日かも。