北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1850】Alpha Zeta Soave 2016

 
アルファゼータ ソアーヴェ
 
 これはソアーヴェクラシコではない「ただのソアーヴェ」。正直、ただのソアーヴェは駄目なワインもあるので滅多に買わないのだけど、このメーカーが作っている、ソーアヴェ専用土着品種「ガルガネガ」単品のワインとの飲み比べをしてみたくなり、数年ぶりに買ってみることにした。
 
 見た目は淡い緑色を宿していて、ソアーヴェとしても緑色がかっている。香りは、ほんのりとしていて自己主張しがちなシャルドネやシュナンブランやソーヴィニオンブランとは一線を画している。控え目で、どこか温野菜めいている。このワインのインポーターの稲葉さんが貼りつけた紙には「アーモンドのような」という語彙があったけれども、確かにそういわれればそうかもしれない。
 
 口に運ぶと、非常に柔らかでうるおい豊かなワイン。ピエロパンやアンセルミのつくるソーアヴェ・クラシコに比べるとさすがに芯が薄い感はあるけれども、淡い飲み心地はソアーヴェそのもので、イタリア本土の、名もなき安白ワインに期待される気安さがある。
 
 ※二日目。少し苦みがさすようになり、実のところ二日目のほうがソアーヴェ然としている。ペラッペラの淡い飲み心地に少しだけ重心が加わって、かえってソーアヴェ然とした。二日目をピエロパンのソーアヴェ・クラシコだといわれて出されたら騙されるかもしれない。