ラ・ミシオン・シャルドネ [2018] (ヴィーニャ・ウィリアム・フェーヴル・チリ)
このワインは、フランスはシャブリ地区の大手、ウィリアム・フェーブルのチリ法人が作っている、三種類のシャルドネのなかのたぶんベーシック品。今日の夕食はチリ鍋だったので濃い赤ワインをあわせようと思ったのだけど、なんだかワインを飲むタイミングを逃して、晩酌気味のタイミングでこいつを投入することになった。
まず見た目。かなり黄色いというか、チリワインにしては黄色が濃い。もちろん本家のシャブリよりも黄色い。なんだこれは。しかし香りはチリのシャルドネ然としている。冷やした状態で、植物洗剤系のさわやかフレーバーが全開で、ちょっとフルーツポンチっぽくもある。で、樽とかクッキーとかの香りはほとんど伴っていない。
口をつけると、パワフルな果実味と、意外なほど強い苦みにびっくり。酸はあまり強くないため、ワインが豊満だと感じる&腰がふらついているとも。でも、これはシャブリでつくられたシャルドネではなくチリでつくられたシャルドネなので、この趣を悪くいうのはナシだと思う。こういうシャルドネに旧世界で出会ったら引くんだけど、チリ産らしさがあってこのワインはこれでいいんだと思う。酸っぱくなくてフルーティーな白ワインをお望みの人には理想的だと思う。
※二日目は、フルーツポンチ風の甘ぁい香りがぷんぷんこみあげてくる、すごく割り切った構成。チリ産シャルドネのいいところ見てみたい!と思ったら全開で見せてくれたというような。これもいいですねー。