北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2125】Argiolas "Perdera" Monica di Sardegna 2016

 
ペルデーラ 2016 アルジオラス
 
このワインは、サルディニア島の有力ワイナリー、アルジオラスが作るお手頃版のモニカ(モニカはサルディニア島の土着赤ワイン品種)。お手頃じゃないほうのモニカよりもこっちのほうが舌に合っていたのでリピートしている。こいつは2016年産と、ややヴィンテージが古い。期待の抜栓。
 
まず色。ローヌ産の赤ワインやブルゴーニュ産の赤ワインに比べると青紫に傾いたカラースペクトル。ただ、一般的な赤ワインの色からはそれほど逸脱しておらず、透明度はまあまあある。香りは、お線香のようなつーんとする香り。少し、粘土を連想させるような土っぽさ(土は土でも粘土)を伴っている。
 
口に含むと、お線香のような香りがいちごミルクみたいな甘さと一緒に鼻腔をのぼっていく。口当たりは、他のもっと安いモニカよりもずっとソフトでタンニンの質感がやさしい。なんというか、タンニンがないわけではないけど、バサバサしていなくて行儀良いのだ。そしてやはりここでも土っぽさがある。こんなワインだったっけ?
 
……と思い、過去ログを眺めてみると、やはりこのワインからは粘土を感じていた様子。飲み進めるにつれ、果実味が熱を帯びてくるようで飲みごたえがある。今回は、少し鉄っぽいと感じることもあり、少し雄々しい印象も受けた。
 
※翌日は、果実味の甘味とより強くなった土の風味によってもっと親しみやすくなった。香りもいくらか飴っぽくなっている。これは二日目のほうがはっきりと旨かった。