北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2237】Argiolas Is Argiolas 2019

 
イス アルジオラス 2019
 
このワインは、サルディニアで信頼できるワインづくりをしているアルジオラスの白ワイン。品種はこれまたサルディニアでは信頼しているヴェルメンティーノ、まず間違いなく旨いとわかっている組み合わせ。まあだからきっと飲んだことがあるだろうと過去ログを漁ってみたら、なんと、飲んだことがない。過去に出会っていたつもりだったのは、「コスタモリーノ」という異なるタイプのヴェルメンティーノ。このときは、同じサルディニアのローコストブランドであるセッラ・エ・モスカのヴェルメンティーノよりリッチな印象を受けていたようだ。
 
グラスに注いでみると、わずかに気泡が混じる。うん、ヴェルメンティーノは気泡が混じること多いよね。色合いは、同品種にしては黄色っぽく、ちょっと変わった感じを受ける。で、香りを確かめてみると、いつものすがすがしいレモンスカッシュに加えて、パパイヤや黄桃のような憎々しい果実を予感させるフレーバーが。この段階では少しワインの温度が高すぎたかもない。
 
それでも口に運んでみると、期待どおりのすがすがしいスカッシュ感が来た。やったねヴェルメンティーノ! でも、そこにパパイヤや黄桃の香りが伴っている点が今までの同品種とはずいぶん違う。酸味や爽やかさに、こってりが伴っているのだ。あとこれは……タンニンではないか? このワイン、パパイヤが連想させるのかもだけど、タンニンが少し混じっている気がする。文句をいうわけではないけど、変わったヴェルメンティーノだ。びっくりしている。
 
※翌日は、もう少し範疇的なヴェルメンティーノ像に近づいた。こうしてみると、こいつはじゃじゃ馬だったのだなと思うし、じゃじゃ馬も悪くなかったかとも思う。昨日のほうが面白かったのは間違いない。