北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1920】Di Majo Norante Cabernet Sauvignon Terre Degli Osci 2016

 
カベルネ テッラ デリ オスチ 2016 ディ マーヨ ノランテ
  
 これも、モリーゼ州の見知らぬメーカーが作っている赤ワイン。品種は国司品種のカベルネソーヴィニヨン、どんなワインかあまり想像がつかない。いい意味で驚けるといいけど、はたしてどうなるか。
 
 まず見た目。これってカベルネ?というぐらい薄い色。あれっこんな濃さだったっけ?ただ香りのほうは杉の木、入浴剤系の香りがバンバンして若いカベルネという感じがする。煮豆のような香りもいい。ただ、やっぱりこのワインもなまぐさい何かが感じられる。以前、このメーカーのサンジョベーゼを飲んでみた時も、だいたい良いワインなのになまぐさい、ノイジーなにおいが混じっていたのだった。これもそんな感じか。
 
 口に含んでみると、穏やかな飲み心地のカベルネソーヴィニヨン。ボルドーの安赤ワインに比べると、太陽のような果実味がいっぱいにあって、ちょっと享楽的だけど陽気な飲み心地。イタリアワインはこれでいいよ、これでいこう!と言いたくなる。ノイジーなにおいのことさえ気にしないなら、これもお買い得なワインなんじゃないかと思う。ただワインというジャンルはまさにそのノイズによって値段が下がってしまうわけで、このメーカーは製法上のどこかで損をしているんじゃないか、とか思った。
 
 ※二日目。ちょっと漬け物っぽさが宿り、酸味が強まって「二日目のカベルネ」らしくなった。なかなか良い。ノイズさえなければ潜在力があるように思われたので、また日を改めて挑戦しよう。