北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2230】Casa Defra Cabernet Sauvignon Colli Berici 2019

 
チェーロ エ テッラ カーザ デフラ カベルネ ソーヴィニヨン D.O.C. コッリ ベリチ 2019
 
このワインは、イタリア北東部、ヴェネト州でつくられているカベルネソーヴィニヨン。今日は、軽くて陽気なカベルネが飲みたかったので、そういうワインだといいなと思いつつ抜栓。
 
色は、カベルネにしては薄いかもしれない。やや青みがかった、あまり暗くない色合い。香りは、果実っぽさが感じられなくはないけど、ややくぐもった感じ。それとも風邪でもひいて鼻がばかになっちゃったか?
 
口に運ぶと、まるで(イタリア安赤ワインのエースである)モンテプルチアーノ・ダブルッツォみたいな、すーすーとした酸味のしっかりした飲み物。およそボルドーの鎮静系カベルネとも、新世界の豊満系カベルネとも違った、アブルッツォ州のお買い得ワインのような酸味優位型だ! しかし、口のなかで噛みしめているうちにコクというか、ボディというか、モンテ~に比べて厚みがあるとわかる。それがいい、とも言えるしモンテ~のような軽快さ、冷やして美味いあの感じがないとも言える。カベルネソーヴィニヨンらしいワインか。ノー。イタリアらしいワインか。イエス。ワインのラベルにイタリア語の地名が明記されているので、これはアリ。新世界のカベルネに慣れている人が同じ路線を期待してこれを飲んだら失望すると思う。
 
※二日目。昨日に比べて酸味がまるくなり、カベルネらしい鎮静力が現れてきた。こっちのほうが好み、これぐらいの調整でいいんじゃないか。とはいえ初日もイタリアらしさがあり、イタリアワインというカテゴリーでいえば捨てがたい。総体として価格より優れた安カベルネだと思う。評価したい。