北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2231】Carpene Malvolti Conegliano Valdobbiadene Prosecco Superiore (N.V.)

 
プロセッコ コネリアーノ ヴァルドッビアーデネ スペリオーレ エキストラ ドライ NV カルペネ マルヴォルティ
 
このワインは、プロセッコのなかでも上等なものを作っているカルペネ・マルボルティの新作。ここのプロセッコはボトルやラベルが変わっているようにみえ、この「コネリアーノ ヴァルドッビアーデネ」という地名か何かの名称は今まであまり意識していなかった。現在、多くの楽天ショップでこの名が使われているので今回からタイトルに記載することにした(追記:わかったぞ。これはDOCGをもらうためのものだ。かつてこのメーカーのプロセッコはDOCに分類されていたと記憶している。でも、DOCGに相当するプロセッコが生まれて、たぶんそのためには地名を明記する必要があるのだろう。ネットでざっと調べた限りでは、この長ったらしい名前のエリアがプロセッコのいわば「クラシコ」であるらしい)。
 
まず見た目。かなり白っぽい。わずかに麦わら色がかっているけど、まあ透明に近い。で、細かな泡がこもこもとたちのぼって液面に白いリングをつくる。香りは、ラムネとすだちを合わせたようなタイプで、世間一般のシャンパンやそのフォロワーたちと全く違う方向性。
 
口に運ぶと、夏みかんのような爽快感にラムネを足したような、なんともすがすがしい飲み物。泡のきめが細かいせいか、炭酸風味もきめが細かいと感じる。で、このプロセッコは苦みがしっかりと後をひいて、これが飲み心地に安定感を与えているようだ。味は夏みかんだけど苦みはグレープフルーツのよう。で、時折あまーい香りが口のなかにこだまし、どこまでもうるおいのある飲み心地なのもいい。こういった至れり尽くせり感は、1000円のプロセッコには期待しがたく、老舗はさすがというほかない。