北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2451】Capçanes Costers del Gravet 2016

 
カプサーネス コステルス デル グラヴェト 2016
 
このワインはスペイン産の、たぶんブレンド系とおぼしき赤ワイン。今日の夕食はキーマカレーなので、それと一緒でも極力困らなそうな品として登板いただいた。
 
見た目は非常に黒々としていて、カベルネメルロー、スペインだったらテンプラリージョなどと相違なさそうな感じ。香りは、ちょい甘梅っぽさに加えて杉やヒノキのような香り、さらに煙突系の香りもあって、これはたぶんカベルネソーヴィニヨンが幅を利かせていそうな予感がする。すーすーとした香りを伴っている。
 
口に含んでみると、かなりごつい果実の味がする。ボルドーの安いやつと比較すると、こちらのほうが果実味を直接ぶつけてくるような気配が。でも、そこまでやんちゃなワインでもなく節度と落ち着きを伴っている。果実味は酸味をしっかり伴っていてタンニンはそこまで強烈でもない。スペイン赤ワインとしては親しみやすいつくりで、バランスがとれているとも、無難とも、安定感があるとも言えそうだ。品種をあとで確かめてみたらカベルネソーヴィニヨンとガルナッチャ(グルナッシュ)、カリニャンから構成されているそうで、なるほど感がある。フルーティーなところにカベルネ由来の鎮静力と落ち着きがある程度乗っていて、とてもいい。デイリー飲みにはちょっともったいない? でも、こういう落ち着いたワインって華やかな場よりも家でじっくり飲むほうが似合うもの。デイリーワインがいつもこんなに美味かったらいいのだけど。
 
※二日目は、グルナッシュが出張ってきたというか、じゅくじゅく果実風味のウエイトが大きくなった。初日と顔つきが違ってこれはこれで悪くない。苦みをすこーし帯びているのも似つかわしい。