ルイ エシュノエール カベルネソーヴィニヨン 現行
このワインは、南仏はラングドック地方でつくられているカベルネソーヴィニヨン。確かフェリシティーさんのワインセットに入っていたものだと記憶している。格付けや価格からいって、すごいカベルネソーヴィニヨンではないだろうけど、それでもボルドーの安ワインとどう違うのか、より上位のカベルネソーヴィニヨンと比較する際にどんな塩梅なのか、参照項にはなる。さてどんなものでしょうか。
グラスに注いでみると、まあとにかく黒っぽい。光に透かしてもまだ黒いぐらいだ。で、香りはプラム系メイン、それほど強くはにおいたってこない。口に運ぶとじゅわっとした強烈な果実味、かなりしっかりとした渋み。赤ワインに慣れていない人は、これを「フルボディ」と言いそうな塩梅だ。ところが酸味に節制のきいたところがあり、後味は意外なほど落ち着いている。その落ち着いた後味のうちにミントのような鎮静系のニュアンスが含まれているあたり、この価格帯のカベルネソーヴィニヨンに期待しているものがちゃんとある。フェリシティーのサイトでは「甘草のニュアンスも」などと書かれているけど、なるほど言われてみればそうかもしれない。とりあえず果実味大暴れ系や大柄で困っちゃう系ではなくひとまとまりのワインになっており、安カベルネソーヴィニヨンとして十分に楽しめる。
※翌日。昨日よりも寛いだ雰囲気になったかもしれない。森の下草のような雰囲気すらある。
