北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2233】Sella e Mosca Vermentino di Sardegna 2020

セッラ・モスカ・ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャ

 
このワインは、サルディニア産のヴェルメンティーノとしては廉価なセッラ・エ・モスカの基本品。このワインには2016年産と複数対峙があったけれども、2020年産はもちろん初めて。それにしても2020年代のワインがもう回ってくるようになったのですね。まあやってみましょう。
 
まず色。薄いレモン色をしていて、ヴェルメンティーノとしていかにもな感じ。で、ワイン全体を気泡がおおっていて、でも元々炭酸水っぽいワインなのでそれもいいかと思う。香りは、レモンスカッシュがスパーンと弾けていてめちゃくちゃすがすがしい。レモンスカッシュキャンディのようですらある。
 
口に運ぶと、なんとも瑞々しく、これまたレモンスカッシュを思わせる酸味が! しかしレモンスカッシュに比べてもうワンランク青々しく、ライムに迫るものがある。でもって、レモンやライムのような果実味に炭酸めいた酸味がうまいこと合わさってひとつの飲み物の体裁をなしている。いや、やっすいヴェルメンティーノってこういうので十分。以前飲んだ時はもっと荒々しさを感じていたけれど、こいつはウィリアム・フェーブルのシャブリとまではいかないにせよ、もう少し与しやすくなっていると感じる。安心と信頼のヴェルメンティーノ、ここでもいい仕事をしてくれた。
 
※翌日はちょっと酒くさくなった。初日も、飲み進めるにつれ酒くさくなり、このあたりは価格相応といったところ。また、昨日の圧倒的レモンスカッシュ感も衰えた。が、価格を考えれば文句言ったらばちがあたるレベル。