北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2279】Domaine Rene Leclerc Gevrey Chambertin 1er Cru Combe Aux Moines 2016

 
ドメーヌ・ルネ・ルクレール・ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエクリュ・コンブ・オー・モワンヌ 2017
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
このワインは、ブルゴーニュの中核地域、コート・ドールのなかでも重要な北部エリアのひとつであるジュヴレ・シャンベルタンで作られたワイン。しかも1級なのだけど、メーカーはあまり有名ではないルネ・ルクレール。このボトルも格安だった時に買ったもので素性はよくわからない。とはいえブルゴーニュの一級には違いないので楽しみではある。
 
まず抜栓すると、かぐわしい香りがふわーんとあたりに広がった。楽しみだけど、まだ若いし、少しボトルの温度も低いのでしばらく暖かい部屋で放置。それからグラスに注いでみることとする。
 
グラスに注いでみると、もう、あたりに芳香がぱーっと広がって夢見心地。色は、ブルゴーニュ赤としてはかなり濃く、特に黒っぽさの強い色。香りは、香料の強いトーンの高い香りに土壌系の香りが加わったもので、ブルゴーニュ赤以外のワインを連想させる。たとえばローヌの高級ワイン、シャトーヌフ・デュ・パプに似ていたりしないだろうか。
 
で、口に運ぶと、テナーがバッチリ効いているジュヴレ・シャンベルタンだ!! しっかりとした黒系果実の果実味はフルーティーで、なにげに酸味がキューっとした後味を構成している。いや、これ美味いしジュヴレ・シャンベルタンらしさはあるよ。タンニンはあるけどそれほど気になるほどではなく、ものすごく快適なジュヴレ・シャンベルタンではなくても、ともかくジュヴレ・シャンベルタンには違いない感じ。比較的最近に飲んだジョセフ・ロティの村名格ジュヴレ・シャンベルタンと比較すると、こちらのほうが黒系果実のニュアンスが強く、やや粗いながら、こちらのほうが風味に力感があり、堂々たる姿をしている。飲んでも飲んでも飽きが来ず、土の香りも香料のエッセンスも増すばかり、加速していく。このボトルは、ジュヴレ・シャンベルタンの一級としては破格で購入したものだけど、まさに破格だった。今はもう高くなってしまって残念。
 
※翌日は、初日に比べてテナーの利いている感が少し衰えた。黒系果実、香料の強いトーンの高い香りは幸いにも健在。購入当時のレートを考えたら大したものだった。