北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2158】Domaine Joseph Roty Gevrey Chambertin Cuvée de Clos Prieur Bas 2001

ドメーヌ・ジョセフ・ロティ ジュヴレ・シャンベルタン・キュヴェ・ド・クロ・プリュール・バ [2012]750ml
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
今回飲むことになった赤ワインは、コート・ド・ニュイの赤ワインの作り手、ジョセフ・ロティがつくっている村名格のジュヴレ・シャンベルタン。で、村名格のジュヴレ・シャンベルタンをこのジョセフ・ロティは何種類か作っていて、これはその一つ。果たしてどんなワインなのか。
 
まず見た目。これは割と普通というか、ブルゴーニュの赤ワインにしては若干濃いめの色かなといった感じ。香りは、直前にカレーを食べたせいかちょっとわかりづらくなってしまった。口に運んでみると、びっくりするほどの甘酸っぱい果実味が口に広がって驚いた。それとどっさりタンニン。この果実味は、コート・ド・ボーヌの飲み慣れた感じではなく、コート・ド・ニュイの飲み慣れていない感じ、軽くて、生臭さからもっと遠くて、キャンディのようなニュアンスを伴ったあの感じで、それが初手から来るのが面白い。自分の思い出のなかでは、(アルマンルソーの)シャルム・シャンベルタンを雑にしたらこんな感じかも、というような。タンニンのふさふささ加減と甘酸っぱさが調和するのに少し時間がかかっている。とはいえ、飲み進めると重心の低い、テノール風のコクが両者をつないでくれる感じになってこの村名格のワインらしさがはっきりしてきた。振り返ってみれば看板どおりのワイン、コート・ド・ニュイらしいワインだった。