北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2487】Jacques Bourguignon Chablis 2020

 
[2020] シャブリ ジャック ブルギニョン
 
このワインは、なんだか俗な名前のメーカーから出ているシャブリ。これって、伊予柑メーカーでいえば「株式会社 伊予」みたいなもんでしょ? うさんくさいなー、たいしたことなさそうだなーと思ってしまう。
 
まず見た目。うっすい白で、僅かに気泡が混じっている。抜栓した瞬間、米酢のようなにおい、藁のようなにおいが広がって、これもシャブリらしさだよねと感じる。グラスに鼻を近づけると、レモネード系の酸味がぎゅーっと鼻に飛び込んでくる。ちょっと米酢っぽさが強いのが気になるが、まあらしいといえばらしい。
 
口をつけると、妙に甘ったるい感じがする。いや、これは設定温度が悪いんじゃないだろうか。もっとキンキンに冷やさないとこれはうまくないとみた。酸味もあるけど、それを押しつぶすような甘さがこいつにはある。なにやってんの! ちょっと冷やそう。
 
冷やしまくってみると、いくらか甘味が緩和されて、酸味と甘みと藁っぽさが共有されるようになったのもつかの間、樽くさくなってきた。なんじゃこの樽くささはー! 適度な樽が気持ち良い白ワインは多いし、一流どころはそこでへまはやらかさない。が、これはもう、むんむんと樽っぽく、そういうくどさがあり、アルコール度数が悪い意味で気になる。アジフライなど、夕食とあわせてもそういった弱点はついてまわる。このボトルは評価できません。
 
※二日インターバルを置いたら、だいぶ飲みやすく、あの樽くささが引っ込んだ。レモネード系の酸味と細身のボディが合わさってまあまあ飲める。最高!ってほどではないにせよ。