北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2545】信州たかやまワイナリー Pinot Noir 2021

 
www.shinshu-takayama.wine
 
このワインは長野県北部にある、高山村という地域でつくられている長野県産ワイン。ピノ・ノワールの非ーブルゴーニュ系候補を探しているところに、こいつとご縁があったので飲んでみることにした。日本のピノ・ノワールはこれが初めてかもしれない。
 
グラスに注いで、びっくり仰天。なんと、オレンジ色の透明度の高い赤、いや、これイタリア産のロゼワインぐらいの色合いだぞ。これより濃いロゼワインは今だったらいくらでもある。香りは……意外にも赤系果実、柑橘、革、それとしょうがみたいなスパイシーな香りが混ぜ混ぜになっている。香りの次元でも少しロゼっぽさがあるかもしれない。
 
おそるおそる口に運んでみると……オーノー、これはチリ産ピノ・ノワール寄りですね。見た目もそうかもだけど、最近飲んだピノ・ノワールの地域でいえば、ちょっと昔に飲んだチリ産のピノ・ノワールの延長線上にある感じだ。品種もチリでやってるタイプなのんだろうか。ただ、タンニンは恐ろしく軽く甘酸っぱく、えぐみや重たさとは無縁であり、コーヒーっぽさもそこまで強すぎず、澄んだ感じに仕上がっている。それでいて存在感はそれなりあるワインだから飲む人によってはこれが最適解の可能性はある。チリ産ピノ・ノワールをもっと洗練させるとこんな感じになるのかもしれず、それはチリ産そのものでは達成できなさそう。
 
※二日目。昨日とそれほど大きくは変わらない。繊細で飲みやすいワインには違いない。