北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2638】Stellenrust Chenin Blanc 2023

 
ステレンラスト シュナン ブラン 2023
 
このワインは、南アフリカのステレンラストというメーカーが作っているシュナン・ブラン。シュナン・ブランはちょっと気になる品種として、今年の夏、飲んでみようかなと思っていたりする。その前哨戦として、いつもの安シュナン・ブランよりちょっとお値段が上のこいつと対峙してみることにした。
 
まず見た目は薄い緑色がかった液体で、シャルドネなどに比べればフレッシュな見た目をしている。香りには隠し切れないパパイヤと、そのほかトロピカルな香り。ゲヴュルツトラミネールなどとは違うのだけど、南国フルーツの香り、それからここにも青々とした爽やかな香りがある。
 
口に運ぶと、爽やかさとパパイヤが一度に来た! パパイヤ強し! シュナンブランにも色々あるけれど、このパパイヤは濃厚、こってりとしている。苦みもあり、タンニン(渋み)もあり、それでいて酸味がスカッと爽やか、この酸味だけ取り出せばヴェルメンティーノのようだけど、なにしろパパイヤが幅をきかせているから、飲み心地が違う。ラムネ的な飲み心地と台所洗剤的なフローラルな香りと、肉厚なパパイヤのこってりとした甘みがうまいこと同居していて、しかも格下のシュナン・ブランに比較すると、舌からのどにかけてまったりとしたテクスチャが感じられるのが良い。数百円の違いなんだけど、その違いが如実に出ている感じだ。それともステレンラストというメーカーが秀逸なんだろうか。なんにしても、楽しみな展開だ。