北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0178】Feudo Monaci Negroamaro 2003

 
フェウド・モナチ・ネグロアマーロ (注:リンク先は2007)
 
 プーリア州のワインというと、なんとなく安くて旨いやつが潜んでいるような気がするし、実際、このフェウド・モナチという会社のワインも、プリミティーボアリアニコを呑んで、特に古いヴィンテージのものが(値段の割に)美味しかった記憶がある。で、今回「2003」という数字を見かけてしまったので速攻購入、1200円。もちろんこんな古いボトルは楽天では購入できない。
 
 グラスに注ぐと、ジョバババーと水っぽい注ぎようで、まったくトロみが無いようにみえる。2003年というせいか、色は赤煉瓦を連想させるような、灼けたような色合い。けれども香りは割とドカーンと来て、柔らかいクリーミーな葡萄臭がした後、かなりフレッシュなベリーと木の枝みたいな匂いが追いかけてきた。
 
 味は、コーヒーっぽさと埃っぽさと動物の皮っぽさを伴った、苺ジャムのような。液体としては水っぽいのに、味は濃厚、匂いも濃厚。いきなり大爆発。それでいて、後味はアセロラを上品にしたようなスッキリとした感覚+僅かに皮の匂いが。
 
 これで1200円はビックリ。2000円出しても呑むと思う。すごくうまい。ただしこれ、2003年から七年間寝かせてあったという普通はあり得ないヴィンテージだったわけで、この価格帯のワインを七年間放置して呑む機会はあんまりなさそう。でも、同じメーカーのプリミティーボも2004年まで放置されていたものがすさまじい美味さだったので、プーリア州の赤ワインは購入して5年ほど寝かしたうえで呑むと良い…のかもしれない。古いヴィンテージのものを見つけたら、また即ゲットしよう。