北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1741】Aidas Vermentino di Sardegna 2016

 
 このワインは、街で見かけて目を疑う価格だったので買ったサルディニア産の白ワイン。このヴェルメンティーノというワイン品種、価格が安くてもだいたい最低限の旨さはあるのでこいつもそうだろうと期待しての抜栓。なんと、googleで検索しても出てこない。いったいどういう素性のワインなのか。
 
 まず見た目。薄めの白ワインながら、やや緑色がかっていて、この品種と矛盾しない。気泡が若干混じっているけれども、これも、サルディニア産のこの品種では非常にありがちなので減点するほどでもない。香りは、焦げたパンのような匂いがする。その奥から、おずおずと台所洗剤系の芳香が来るけれども、まずは焦げ臭い。なんかトラブルでもあったんだろうか。
 
 口に運んでみると、これは水っぽい!久しぶりに水っぽいワインに当たってしまったぞ!すごく薄い。苦みを帯びたハーブっぽい風味はこの品種らしいけれども、このワインは瑞々しいっていうより薄い感じがする。酸味も、なんだか水で薄めた感が先だって酸味を堪能、というわけにはいかない。そのくせ、舌の奥には妙な酸と苦みが残る感じがあって、1000円以上の同島・同品種に比べると見劣りする。ま、しようがないか!ということでがぶ飲み。水がわりにイタリア現地で飲む白ワインをほうふつとさせるやつではあった。