北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1862】Christian Cholet-Pelletier Puligny-Montrachet 2015

 
ドメーヌ・クリスチャン・ショレ・ペルティエ ピュリニー・モンラッシェ [2015]
 
 このワインも、ウメムラさんの福袋に入っていたもの。ピュリニーモンラッシェの村名格というと、まあ大抵のシャルドネよりは高級とは言えるけれども、確実に高級なクオリティという保証も無い難しいゾーン。自分では買う勇気が無いゾーンなので、福袋のなかにでもなければ出会うことはなかったろう。そういう意味では福袋らしいワイン。 
 
 まず見た目。黄金色、というよりはちょっとグリーンがかった淡い白ワイン色。見てくれだけだと辛口リースリングと間違えそうな色をしている。香りは……なんと、植物系シャルドネが全開、すんごく爽やか、それだけでなく、ミネラル!ミネラルが来る。それも石灰岩みたいな亜流シャルドネのミネラルでなく、牡蠣の殻みたいな匂い。さりとて、シャブリのような癖の強い匂い(米ぬかとかレモンとか)ともまた違う。植物系シャルドネにほんのり蜜も宿っているからだ。
 
 口をつけると、やっぱり植物系シャルドネな味だ。あまりこってりコテコテしていなくて、さわやか中心、そこにほんのり蜜が宿るような。口のなかで転がすと牡蠣貝みたいなミネラルがこだまする。とにかくミネラル(石灰岩二酸化炭素系ではない、マジモンのミネラル)のしっかりしたシャルドネで、そういう部分で素性が良いと感じる。魅力いっぱいとはいかないにせよ、さわやか系のスマートなシャルドネとしてはうまくできているんじゃないだろうか。たぶん、こちらのカリフォルニアシャルドネとこのワインの長所を兼ね備えると、1.5流のメーカーがつくったムルソー一級やピュリニーモンラッシェ一級みたいな顔つきになるんじゃないだろうか、とか思った。
 
 ※二日目。すごくリンゴっぽい飲み物になった。ミネラルは少し控え目になり、なんだか「よくできた平格ブルゴーニュ」みたいな感じに。ピュリニーモンラッシェらしさを楽しむなら初日。ただ、二日目もこれはこれで旨い。旨いんだけど、このタイプの旨さは3000円ぐらいで実現してほしくもある。となれば、初日に飲んでしまったほうが吉なのかもしれない。