北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2173】Francois Carillon Bourgogne Chardonnay 2018

 
フランソワ カリヨン ブルゴーニュ シャルドネ 2018
 
ブルゴーニュの白ワインは高い品はもちろん高いだけあって凄いのだけど、高いものばかり買っていられない。そこでうちはハイローミックスでやっているけど、ハイ担当のエチエンヌ・ソゼがもう高すぎるので、ミドルクラスをもうけたいと思っていた。その候補が今回のフランソワ・カリヨン。以前にピュリニーモンラッシェ一級と対峙したときは予想を大きく上回ってきた。この作り手もたいがい値上がりしてきているけど、平格はまだ安い。そこで、平格のブルゴーニュ白とやってみることにした。
 
まず見た目。あまり濃くない色合いで、金色、という感じではない。先日のドルーアンの白に比べると、こちらのほうが若干色が赤みがかってみえる。で、香りは明確にこちらのほうが蜜と大理石の気配があってうまそう。トーストとリンゴの香りは、その後からこみあげてくる。
 
口に含むと、意外にもナッツのような飲み口、そこからバターの風味が広がる。香りだけだとピュリニーモンラッシェ風なんだけど、初手の味はまるでムルソーだ! でもワインは軽々としていて決してもったいぶるようなものではない。立体的なミネラルがある一方で、やさしいリンゴ味みたいな酸もある。これもいい! 平格ブルゴーニュ白にあって欲しい気安さがありつつ、ピュリニーモンラッシェ/ムルソーらしさがほの見えるって素敵じゃないですか。評価+。
 
※翌日は蜜と大理石の魔法が解けて、だいぶ普通のシャルドネになってしまった。それでもミネラルの存在感はまだある。少し前に飲んだドルーアンの平格ブルゴーニュ白に比べると、こちらのほうがブルゴーニュ白然とした雰囲気が強い。価格差もあるので仕方がない部分はもちろんある。