北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2010】Ilocki Podrumi Traminac Selected 2018

トラミナック セレクテッド 2018 イロチュキ ポドゥルミ
 
 このワインは、前回とても良かったのでリピートした品。クロアチア産のトラミネールで、値段を考えたら驚きのミネラルと充実感だった。今回も美味いといいのだけど。
 
 グラスに注ぐと、まずまず黄色っぽい白ワイン。だいたい黄金色をしていると思う。ごくわずかに気泡が混じっているような……。香りは、パイナップルとライチと夕張メロンを一堂に集めて、石灰岩系のミネラルでピーンと束ねたような。いやあ美味そう、トラミネール系のワインでミネラルがびんびん効くのはいいですね。それと、蜜の気配が強い。
 
 口をつけると、ワインがぶわっと口の中で膨らみ、にもかかわらず石灰系ミネラルのおかげでダレることがない。膨張する白ワインは、しばしば締まりが足りないだらしないワインになるけれども、こいつはそうではない。トラミネール系は酸味が弱いので、ここがことさら弱くなりがちなんだけど、ミネラルの力で、それを食い止めている。気泡を反映してか、前回と同じく炭酸めいた旨さがあって、これが各種フルーツの風味と合わさって、豪華なパフェのような華やかさがある。そのうえ、味が引き締まっているのがまたいい。飲み飽きない。困ってしまいますねえ。
 
※二日目は、フルーティーな酸味がほんのりと乗っていよいよもってバランスの良いワインに。ミネラルももちろん健在、フルーツ万華鏡なのは相変わらず、ふくらみがありつつ締まりもある。二日目のほうがトータルバランスが良いのでは。やはり、この分野のこの品種のなかでは図抜けた白ワインだと思う。ヤルデンのシャルドネに出会った時と同じぐらいのインパクトがある。