北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2009】El Albergue Tempranillo 2017

 
エル アルベルゲ テンプラニーリョ [2017]
 
 このワインは、スペイン土着品種、テンプラリージョでつくられたラ・マンチャ州の赤ワイン。ラ・マンチャといえば非常に暑い地方で、あまり高くない赤ワインがごろごろしているイメージがあり、実際、これも値段は高くない。とりあえず赤ワインらしい姿をしていて欲しい。
 
 見た目は、カラースペクトルが少し青紫色がかった、黒々としたワインレッドで標準的。香りは、少し線香めいた、あと僅かにお汁粉みたいな粉っぽい甘さの漂う香りで、テンプラリージョにありがちな、醤油っぽい香りは(少なくとも初手では)ほとんど感じない。いや、まったく感じないぞ。
 
 口に運んでみると、甘さは控えめ、酸味のしっかりしたジューシーなワイン。甘さが控えめでも酸味があって、なおかつボディに芯があるというか、重心の安定した飲み心地で「酸っぱいやせたワイン」ではなく「酸味があって、落ち着きのある、飲むだけでおなかが膨れそうな」赤ワイン。こういうワインは、えてして料理と良い相性をみせるわけで、実際、トマトパスタや豚肉とは良い相性をみせていた。
 
 ※二日目は、もっと甘い果実味の強まった姿に。前日のストイックな飲みごたえもいいけど、二日目も、平凡ながら付き合いやすい性質でなかなかだった。