北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1774】Maison Louis Latour Meursault-Charmes Premier Cru 2007

 
ルイ・ラトゥール ムルソー シャルム
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 ムルソー、です。しかも2007年。
 
 まず見た目。色彩はムルソーとしては決して濃い部類ではなく、割と普通に黄色っぽい白ワイン色をしている。「山吹色」「黄金色」といったワードはこれからは想像できない。香りは……ぶわっと沸き上がる蜂蜜!それからフルーツポンチ系の香り。ムルソーというにはちょっと南のシャルドネっぽさが強いというか、まるでヤルデンのシャルドネみたいだ。カスタードっぽくもある。なんという直球。
 
 で、口に入れてみると意外なほど酸っぱい。香りは南のシャルドネ然としていても、酸味はとても爽やかでしっかりしている。2007年のブルゴーニュ白ワインは全般的に酸が素晴らしく綺麗で活き活きしていると感じるけれど、こいつもそう。二口、三口と味わってようやく、活き活きとした酸にこってりとしたバターっぽさやクッキーっぽさが乗ってくる。それと塩味。このワイン、塩っぽさとミネラルっぽさがある。石灰岩ぽいバッタもんぽくなくて、もっとコート・ドール直販かシャブリかという感じの。かと思えば梅や茸の匂いも漂ってきたりして、なかなか頑張っている。抜栓してすぐよりも数時間経った姿のほうが高級白ワイン然としていて、見所がある。ムルソー一級、ましてやシャルムという畑のなかでは値の張らない部類だけど、2007年というブルゴーニュ白ワインの良ヴィンテージのおかげか、すこぶる面白い出来映えだった。
 
 ※二日目。バターっぽさやクッキーっぽさ、甘味はちょっと退いたかわりに、塩っぽさとミネラルが初日より目立つようになった。きのこも健在、酸はあいかわらず良質。なるほど納得な白ワイン。満足があった。