北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2078】Fattoi Rosso di Montalcino 2018

 
ファットーイ ロッソ・ディ・モンタルチーノ 2018
 
このワインは、名前のよく知らないメーカーのロッソ・ディ・モンタルチーノ。ロッソ・ディ・モンタルチーノは、そこで作っている本命、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノのクオリティを想像するのに良いと思って購入。ブルネッロと違って早飲みに適していてある程度安価でもあるので。
 
まず色。ピノ・ノワールに比べるとちょっと赤茶けた、たいていのメルローカベルネよりも薄く明るい色合い。熟成ブルネッロに比べれば、オレンジ色っぽさは少ない。香りは、新鮮なベリー系の香りで始まり、最近よく飲むブルネッロにありがちな、干し柿みたいなエッセンスはあまり感じられない。そのかわり、香ばしい煎餅のような香りがグラスからたちのぼってくる。なんだこれは。
 
口をつけてみると、トロトロとした口当たりに充実した果実エッセンス。濃い、重い、というより充実している。飲み心地だけをみれば、なるほどブルネッロに迫っているかもしれない。タンニンは控えめで、つるつると飲みやすい。干し柿の雰囲気のかわりに、トマトめいた雰囲気がある。あれっ?干し柿も交じっているかな? でも贔屓目でそう思っているだけかもなので、そこは差し引いて考えることにする。
 
 ※翌日も、とにかく果実味の濃厚さに驚かずにいられない。まるで、ワインで濃縮サクランボまるかじりのようだ。でもって、コクがあり、のどごしがまったりしていていい。ブルネッロの典雅さには遠いけれど、よくまとまった、内実のあるワインだったと思う。Fattoiというメーカーは知らなかったけれど、気にしておこう。