北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2482】Domaine Joseph Roty Marsannay Blanc 2013

 
ドメーヌ・ジョセフ・ロティ マルサネ・ブラン [2020]
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
このワインは、ジョセフ・ロティがつくっているマルサネの白ワイン。正直、コート・ド・ニュイの作り手がつくる白ワインはよくわからないというか、逆(コート・ド・ボーヌの白ワインの作り手がつくる赤は信頼できる)に比べると胡散臭い目でみているというのが本当のところ。で、出会ったのは白ワイン、それもマルサネという出自だから首をかしげてしまう。
 
で、グラスに注ぐと、少し緑色がかったそんなに濃くない白ワイン。平格ブルゴーニュ白とみるなら、それほど違和感のないワイン。香りは、花畑のようなやつと少しふんわりとしたお菓子の香りがある。このあたりも平格ブルゴーニュ白っぽくはある。
 
口に運んでみると。びっくりするほど豊満だ! 果実味が非常にしっかりしていて、そこにコクと酸味がしっかりあって飲みごたえがある。こういうワインはえてして下品に流れがちなのだけど、どこでつじつまを合わせているのか、このワインにはだらしなさがない。ミネラルが目立つワインではないのだけど、ミネラル以外の構成要素に優れるのか、でかくて、フルーティーなワインにもかかわらず、チリ産のシャルドネっぽさが低く、悪い意味でフルーツみに流れる気配がない。正直、へたなピュリニーモンラッシェの村名格をこいつは上回っているんじゃないか。非常にまともなブルゴーニュ白で、端正さを見失っていない。ジョセフ・ロティの白、大いに見直した。