北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2157】Domaine Fourrier Bourgogne Blanc 2012

 
ドメーヌ・フーリエ ブルゴーニュ ブラン
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
このワインは、ジュヴレ・シャンベルタンなどで高い赤ワインをたくさん作っているフーリエの「白ワイン」。この、あまり自分では積極的に買いそうにないワインと遭遇戦があった。
 
まず色。割と白っぽいというか、変に高級白ワインしようと努めず、あくまで平格のブルゴーニュ白という雰囲気。香りは、初手では花畑系が爽やかに鼻腔に入ってきて気持ちの良い感じ。ただ花畑とはいっても何か、野花の香りだけでは説明のつかない、気持ちの良いエッセンスを含んでいる。これはなんだろう?
 
口に運ぶと、口当たりがまろやかだ。酸はほどほどで喧嘩腰ではない。甘味と酸味と香りの調和があってきつさが感じられない。このボトルは抜栓して少し時間が経っているとのことで、それもあって調和系なのかもしれない。蜜もあるけど控えめで、派手な白ワインを期待すると裏切られるかもしれないが平格白としてはこれでいいと思う。しばらく飲んでいるうちに、一部の高級赤ワインに伴うような、香水っぽい香りが現れてきて、これが「野花の香りだけでは説明のつかないエッセンス」の正体だと感じるようになってきた。白ワインなのだけど、赤ワインにありそうなエッセンスがよぎるのは興味深い。このエッセンスも含めて、エレガントと感じられるワインだった。